お宝持ち講座「土曜の朝のコーヒーブレイク」
(写真出典 左 右)
みなさん、おはようございます。
鎌倉の朝は、しっとりと雨模様。紫陽花がひときわ美しい。
この花だけは、青空より雨空が似合う。
不思議ですよね。ちゃーんと自分が一番美しく見える時期を選んで咲いてくる。
さて、前回の「教育関連費削減」。びっくりするほどのアクセスがありました。
ご訪問いただいた方、本当にありがとうございます。
やっぱり、教育関連費は一番の悩みどころということでしょうか。
「各種ぼったくり予備校には行かなくていい」なんて書きましたが、実際は子どもに「みんな行ってるから私も行きたい」なんて言われたら、ぐらつきますよね。そんなに簡単じゃない、うん。
学校がだらしないですよ。「塾の先生の方がわかりやすい」なんて言わせていいのかい、先生?
学校がわかる授業してくれたら、塾はいらないんですけどね。
日本が今ほどお金持ちではなかった明治時代。
一部の知識人が国を動かしていた時代です。
ほとんどの国民は満足に学校に行かれなかったわけですが、一般庶民、なんか、今よりみんな頭良かった気がするなぁ。
江戸時代後期に、とっても儲かっていた商売の一つが「貸本屋」でした。滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」(今でも十分に新しい!)なんかは、この貸本屋を媒介にして大いに読まれたわけですよ。
・・・ん? ってことは、婦女子を含む一般ぴーが、みんな字が読めたってこと?
そーなんですよ。江戸フェチ・たなか、調べてみましたところ、この時代の日本の識字率は世界一だったそうです。ヨーロッパなどは、為政者が統治を楽にするために「領民をアホにしておく」という考えがどうやらあったようで、一般庶民は文盲が当たり前だったんです。
それに反して日本は「人材こそが宝だ」という伝統があって、読み書き・そろばんは大いに奨励されていたし、浪人さんによる各種私塾も盛んでした。
その伝統が、「新聞」に表れている気がするんですよ。
戦前までの新聞、「総ルビ」でしたよね。
データ入稿になるまで(めっちゃ最近ですよ)、新聞は活版印刷でした。つまり、鉛でできた活字を、職人さんが一文字一文字組み上げて(この作業を「文選」というそうです)紙面をつくっていたわけです。
その、信じられないような労力に加えて、さらに小さい字の「ルビ」を脇に組んでくって(活字そのものがルビ付だった・・・かも)、究極の職人技ではないだろか。
そこには、「一人でも多くの人に記事の内容を伝えたい」というブン屋さんたちの熱意が感じられます。
子どもの頃「ねえ、お父さん、この字なんて読むのー?」と新聞の記事をさして父に訊くと、「ああ、○○だよ。昔はルビがあったから、子どもでも一人で新聞読めたんだがなぁ」とよく言ってました。
そうですよ!
令和元年の全国の不登校児数
・小学校 53,350人
・中学校 127,922人
・高校 50,100人
合わせて23万人の生徒たちが学校に行ってない。この数字はもう「学校に問題あり」でしょう。
なのにですよ。
高校生は別として、小学生や中学生は働くこともできないし、自分で勉強する環境も十分ではない。
そこで、どうでしょう。もう一度「新聞総ルビ化」。紙が無理ならオンライン版だけでも。
毎日必ず新聞を読む、切り抜きする、これだけで、いろーんな情報が手に入るし、字は覚えられるし。
読み方さえわかれば、辞書が引けます。あ、検索でももちろんOK。
きっと研究テーマなんかも見つかっちゃう。
興味のあることは、検索して深めることだって、今ならyoutubeとかで発信することだってできちゃう。
いやいや面白くない授業に出るより、よっぽどいい勉強方法じゃありませんか。
今なら、昔よりずっとルビをふるのは楽ですよね。最近の新聞、行間ひろいし、データだし。
日本語を学んでいる外国の人にも、親切なんじゃないかしら。
・・・なーんてことをちょっと思った土曜の朝でした。
<<ブログの写真>>
明治時代の新聞紙面。
一文字一文字、職人さんが活字を組んでつくるというたいへんな作り方の時代に、総ルビの新聞。ルビの字も組んだんですよね、神業だ!
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