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2022/07/08

2022/07/08

スベリヒユ・デスラー総統、ふたたび!

Suberihiyu01 Suberihiyu03

【学名】   Portulaca oleracea
【英名】   Purslane
【別名】   イハイヅル、ノハイズル、トンボグサ、五行草
【生薬名】  馬歯莧(ばしけん) 
【科】      スベリヒユ科

世界中の温帯から熱帯に生える一年草。

学名のPortulaca(ポーチュラカ)は、ラテン語の 「porta(入口)」の縮小形「portula」が語源で、「小さな扉」の意味。 熟した黒い実が
裂け開く様子から。

和名は、茹でて食べるときに粘りが出るから、葉が滑らかだから、など諸説。

野生のもののほか、学名の「ポーチュラカ」を冠した園芸種もあって、野生種は黄色い花に対し、園芸種は色とりどりの花が咲きます。

別名の「五行草」について和漢三才図会は「葉は青く、茎は赤く、花は黄で、根は白く、子は黒い。それで五行草という」と解説しています。
また「葉は柔らかくて地に広がり、細ごまと対生して馬の歯のようである」ことが生薬名に反映されているみたいですね。

古今東西、食用、薬用として用いられてきました。地中海近辺ではハーブとして、サラダなどでよく食されるそうです。
日本でも山形や沖縄では野菜として親しまれていますが、ほかの地域では雑草扱いのことが多いようで。

が、昨今オメガ3脂肪酸を多く含有していることが注目され、見直されている模様です。おお、噂のオメガ3!!
柔らかい葉を生でサラダ、茹でておひたし、和えもの、油炒めなど、広く楽しめます。

江戸時代、強いアルカリ性(アクが強い)を利用して、生汁を塗布してホクロやイボをとる薬にしていた歴史があまりす。
肝臓病、胃潰瘍にも効能。

茎葉の元気の良い夏場に全草を採取して、日干しにしたものを馬歯莧(ばしけん)といい、 煎じて服用すると利尿、膀胱炎、肝臓病、肺結核、百日せき、浄血などに効能。虫刺され、かゆみや乳房腫痛、腫物などには、生の葉を洗いつぶして、汁を塗布。
解毒、膀胱炎、排膿には、生の茎葉の汁を服用。

よく見るようで、探すとなかなか見つからなかったスベリヒユ。実は今年は自治会のお当番をやっていまして、町内会費の集金やお知らせの回覧などで、いつもは通らない近所を歩いていて、古いアパートが壊されたあとの空き地に、見つけたんですよ、スベリヒユ!!
いやいや、町内会のお仕事もやってみるものですな。

全草を煮出したところ、量があったにも関わらず、あまり濃い液にはなりませんでした。
ところが、時間を置くと、じわじわと青黒く変化したではありませんか。なんか、これって、前にもあったぞ。
そうだ、ヒユ科のイノコヅチを染めたときだ! ヒユ科とスベリヒユ科とは別物ですが、なーんか繋がりを感じてしまいますね。
日陰に繁茂するイノコヅチ。まるでデスラー総統の顔色のような色を染め上げたんですが、この日向好きのスベリヒユも、よく似た青黒い色を染め上げましたのにはちょっとびっくり。
アルミで灰青色、銅で柳煤竹、鉄で豆がら茶
見た目の陽気な印象からはちょっと想像できない、スベリヒユのダークサイドを垣間見た思いです。


花言葉は、「いつも元気」。

夏の季語。


◎参考サイト / 文献

http://www.e-yakusou.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/スベリヒユ
https://hananokotoba.com
http://www.hana300.com/

・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「薬草図鑑」伊沢凡人・会田民雄/著 家の光協会
・「食べる薬草事典」村上幸太郎/著 農分協
・「和漢三才図絵」/寺島良安 第102巻
 
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

 

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