日々是好日
雨音、ガビチョウやウグイスの声をおともに機織り仕事。
4月のそごう美術館ヒュージアムショップでほとんど売れてしまったブックカバーの新作をつくっています。
このシリーズは、得意な浮き織りのバリエーションで織っていて、一回にだいたい6,7冊分の経糸をまとめてかけます。
そこに違う緯糸をいれて色違いをいろいろ作るわけですが、色と色の織りなす化学反応には毎回驚かされるばかり。緯糸の色によって、経糸に仕掛けた配列の思惑が、まったく違った形で浮き出てきます。
たった一本の経糸の色が、全体の印象を変えることも。
だいたい毎回予想は、いい意味でも悪い意味でも、裏切られる。
きっとこれから先も、完全にその妙を操ることはできないものと思われます・・・。