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2023/07/31

2023/07/31

天国と地獄

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先週金曜日。今日もお天道様は朝から張り切っています。張り切りすぎです。
その炎天下、よせばいいのにお江戸で展覧会巡り、5つハシゴ。

東京都美術館でマチス展と荒木球奈展を観て、上野駅に戻る途中にふと国立西洋美術館の前庭に目が留まりました。
「そうだ、ここには・・・」

国立西洋美術館には、ロダンの「地獄の門」があります。

原型はパリにあって、その型をつかって、後にいくつか鋳造されたものの一つがここにあるのです。
パリの装飾美術館の為に作られた連作の一つで、ダンテの神曲がモチーフになっています。
有名な「考える人」は、もともとこの作品の一部だったのですね。

人間の、地獄に対するイマジネーションというのは、計り知れないものがありますね。
逆に、ふと考えてみると、「天国」「極楽浄土」を扱った美術作品って、地獄をモチーフにしたものに比べて極端に少ないような。

うーんたしかに、天国って、退屈そう。(笑)

怖いなら具現化しなければいいものを。
どーよ、この精魂こめまくった「怖いもの見たさ」の仕事ぶり。芸術のモチベーションのほとんどは、人間の愚かなサガの数々なわけだなぁと改めて思うのでした。

恐怖は、行動を律する反面、差別、過剰防衛、・・・からの根拠のない攻撃、排他、不寛容につながります。やはり、そこに行かないためには、それが「楽しいかどうか」を確認することなんでしょうね。ワクワク、大事。


アニメ「鋼の錬金術師」を見ていたら、終盤に出てくる「真理の門」(ちらっとみえた向こう側の面) が、たしかこの「地獄の門」と同じデザインでしたよ。(ちがってたら、すんません)。



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