コマツヨイグサ・風呂上がりの黒緑
【学名】 Oenothera laciniata
【英名】 Cutleaf Eveningprimrose
【別名】 キレハマツヨイグサ(切れ葉待宵草)
【科】 アカバナ科
北米原産。日本では本州〜琉球に分布します。乾いた砂地に好んでよく生えます。
茎は斜上するか地面に伏し、1本立ちするか枝を分け、開出毛があり、高さ50cmほどになります。
葉っぱには切れ込みあり。花期は4〜11月。
アレチマツヨイグサ、アカバナユウゲショウなどの仲間で、夏の夕方から開花します。
花言葉は「物言わぬ恋」 「ほのかな恋」 「浴後の美人」 「入浴後の乙女」 「魔法」 「移ろいやすさ」と、共通するのは、ほんのりした色気、というところでしょうか。
たしかに、開花した花は、はじめは黄色。花がしぼむほどに赤みを増し、最後は朱色に、と変化するところが魅力的。その様は、花言葉にもある通り、「浴後の美人」を連想させます。
若苗は、柔らかく茹でて、おひたし、和えもの、炒めものにすると美味しいです。花や蕾は、酢を入れた熱湯で茹でて、酢のものに。そのほか、天ぷらなど。薬効としては健胃、整腸、下痢止め。
煮出してみると、すっきりした黄色い染液になり、アルミ媒染で女郎花(おみなえし)色、銅で青丹(あおに)色、そして鉄媒染では夏の夜空を思わせる冴えた黒緑。
11/21の誕生花。
◎参考サイト / 文献
・https://matsue-hana.com/hana/komatuyoigusa.html
・https://botanica-media.jp/
・https://www.hana300.com
・https://hananoiwaya.jp/
・https://www.language-of-flowers.com/
・https://naturalism-2003.com/
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
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