この一手。
よく、「一生懸命努力したけれど、全然結果に表れない」ということがある。
これだけ手を尽くしたのに、思ったような変化が起こらないと、悶々としたり、イライラしたり・・・。
一昨年のある日、友人が「これ、ここに蒔いてもいい?」とジュズダマを持ってきた。
ジュズダマは繋げて遊んだり、お手玉の中身にしたりと、日本人には馴染みの植物だけれど、最近はめっきり減ってしまっていた。
即座に「いいよ!」というと、友人はキンモクセイの木陰にパラパラとジュズダマを蒔いた。
で、その後は蒔いたことすら忘れていた。
ところが、今年の夏になって、妙に存在感のある雑草がニョキニョキと生えてきて、秋口になってたくさんのジュズダマをつけたのだ。びっくり。こんなに大きくなるなんて。しかも数株。
もう少ししたら、たくさんのジュズダマが収穫できる!
ああ、そうか。
そういうことか。
はじめから、ある結果を予想して打った手など、その通りにならなくて当然だわ。
だって、その予想がそもそも間違いなんだから。
だって、その予想がそもそも間違いなんだから。
大きな望みは抱きつつ、でも、その時その時にできることを淡々とやっていくこと。それでいいんだな。
ジュズダマが増えるといいな。だから、ちょっと蒔いてみよう。
働いてくれる人やお客さんが気持ちよく過ごしてくれるといいな。
だから、今日トイレだけは掃除しておこう。
綺麗な街に住みたいな。
だから、この道のゴミは拾っておこう。
大事にしている人に気持ちが伝わらない、誤解を招いた。
だから、天神さんに行ってみよう、祈ってみよう。
その一手は、誰かに褒めてもらうためでも、期待した結果を得るためでもなく、それが、抱えた大きな望みの方向にあるから。目には見えなくても、思いがけないところに「変化」をもたらしていると信じるから。
先週から珍しく体調を崩して、機を織る体力がなく、するといろんなことを考えてしまう時間ができてしまって、落ちてしまった体力に引きずられるように、思考までもがダウンし始めていた。
ジュズダマに諭されました。
はやくキンモクセイ、咲かないかな。
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