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2024/11/12

シークワーサー・南国発の淡黄色


Shikuasa01 Shikuasa04
写真左 撮影:阪口泉

【学名】  Citrus depressa
【英名】  Flat lemon, Shikuwasa
【別名】  平実檸檬(ひらみれもん)
【 科 】   ミカン科 

沖縄および台湾に自生する柑橘類。
学名のCitrus(シトラス)は、レモンの木に対する古い呼び名です。

言わずと知れた沖縄地方の名産です。が、気候変動のせいでしょうか、近頃では関東でも庭木として植えられることが多くなりました。(日本列島沖縄可?)

実はみかんよりもやや小さめ。
「シー」は沖縄方言で「酸っぱい」、「クワス」は「食べもの」「加える」の意味だそうです。

シークヮーサーに多く含まれるフラボノイドの一種ノビレチンには、がん抑制効果や、血糖値の上昇抑制、慢性リウマチの予防・治療、抗認知症効果、抗肥満効果があるとする研究報告があり、近年は健康食品として加工され広く流通しています。

食用以外では、芭蕉布を織り上げた際に、そのままでは固い布を未熟なシークヮーサーの果汁で洗浄し、余剰の有機物を酸で溶かして柔らかくする用途にも利用されてきました。(そのあとお茶碗で布をしごいてさら柔らかさと光沢をだします。)
また、くたびれた芭蕉布の再生のために数年に一度、シークヮーサーの果汁で洗濯することもあったとか。沖縄の文化を支えた植物なんですね。

沖縄経済において重要な特産品であり、様々な製品に利用されているシークヮーサーは、1960年代から販売目的の栽培が本格化し、沖縄県内では、大宜味村と名護市勝山が最大の生産地となっており、全生産の70%を占めているそうです。

近所の友人が、庭に植えられているシークワーサーを剪定した際、枝葉をわけてくれました。
ユズやミカンとよく似た葉っぱ。

柑橘系の植物は、総じて煮出すと爽やかな香りがするのですが、あれ? なんかちょっとちがう。
その爽やかな香りとともに、なんというか「ネギ臭」「ニンニク臭」に似た匂いが漂います。一味ちがうのう、お主。

でも、色はほかの柑橘系とあまりかわりません。

アルミで淡黄(たんこう)色、銅で鶯色(うぐいすいろ)、鉄で菜種油色(なたねゆいろ)


花言葉は「優雅」。
9/6の誕生花。 
秋の季語。


◎参考サイト

https://www.facebook.com/okiden.jp/
https://www.hana300.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/シークヮーサー
https://brank-rune.seesaa.net/
https://yeahscars.com/gotouti/okinawa/

 

 (C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

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