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2025/08/05

2025/08/05

平和は天然色

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🌿心配されていた蝉もようやく盛んに鳴くようになって、今回も暑ーい夏が大暴れ。
で、この暑い夏に工房で何をやっているかといえば、はい、がっつり冬ものの制作です。

🌿「織り」は夏ものより秋冬ものが強いのです。多くはマフラーやショール、バッグ類。
身につける人が元気になるもの、その身につけた人を見る人にも、その元気が伝わるものを作りたいなぁといつも思っています。

🌿そんなことを考えながら、ふと、昨今の人々の「装い」をや思いますに、なんだかとても色数が少ないような。
少ないだけでなく、冬場は黒、グレーがやたらと多く、街の人混みに華やぎがありません。

さみしいなぁ、「人からどう思われるか」を機にするあまり、無難な色を選んでしまっている・・・とか。

🌿ひるがえって和服の世界を見ますに、実に華やかな色彩世界が広がっているではありませんか! しかも、極彩色でも上品!
見ているだけで心躍ります。

🌿そうなんですよ。特に女性の場合、和装は装うことで周りの人の心を慰める役割が大きいと思いませんか。
(例えば夏の和装。はっきり言って、着ている本人は暑いんですよ。あれは見る人を涼しい気持ちにしてあげているのです。)

🌿先人に倣い、美しい色彩の装いで街全体に華やぎを取り戻したいものです。そう、「銘仙」が流行った大正時代のように。
それは平和の象徴だし、気持ちがダークな方向に行かないで、生きる力を助けるし。

🌿驕りから無謀な戦争に突入していった昭和初期、「銘仙」に象徴された色彩の世界は、一気に否定されてゆきました。
晴れ晴れとした美しい色彩の装いを続けるということは、戦争を回避する力にもなると信じたい。

まずはこれから本番を迎える就職活動が、色彩に溢れたものになりますように。


(カジュ通信2025 夏号 巻頭エッセイより)

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