火種はそこに。
昨日のことでした。
工房の近くには小さな川があって、そこが明渠になっているのですが、一人のおじさんがその縁に立って気持ちよさそうにタバコを吸っていらっしゃる。
衝撃だったのは、吸い終わると、その吸い殻を当然のように川に投げ捨てたこと。
そして、近くの自宅にスタスタ入って行きました。
げっ。
川を覗き込むと、なんと川面に無数の同じ銘柄の吸い殻が!
通学路だし、これは看過できないと思い、川に入って全ての吸い殻を回収。その方にはもうしないでくださいとお願いしました。
昨今、鎌倉も外国からの旅行客が増えて、SNSを開くと「〇〇人のマナーの悪さに辟易、ゴミ散乱」みたいな投稿が目につきます。
そしてこの手の投稿は、真偽が確かめられることなく、尾ひれがついて恐ろしいスピードで拡散してゆく。
ちょっと待った。
たった一人の〇〇人のマナーの悪さが、全ての〇〇人の印象に塗り替えられていないでしょうか?
マナー悪いの、日本人にもいっぱいいるよ。
公衆トイレ汚したの、日本人じゃないって言い切れるかしら。
そのゴミ捨てたの、日本人じゃないって言い切れるかしら。
戦争の火種は、ここからくすぶり始めると私は思います。
不況に喘ぐ国民。「我々がこんな目にあったのはユダヤ人のせいだ」という国民感情を利用してヒトラーは台頭しました。
彼は軍事で無理やり政権を取ったわけではありません。選挙で選ばれています。
80年代バブル期。日本人はそのカネにものを言わせて、外国の土地を買いあさり、名画を競り落とし、世界中でやりたい放題でした。
同じことをよその国の人が日本にしたからといって、どの口が文句言えるかな。
不都合なこと、気に入らないこと、うまくいかないことをよその人のせいにする・・・危ないです。
自分が公衆トイレをきれいに使って、きれいにして出てくればいい。
自分がそのゴミ、拾えばいい。
私たちは幸いにも80年、戦争をしていません。(ま、これも表向きは、ですが)
でもその歴史は、ほんの小さな心の隙から終わってしまうかも。
心したいです。この平和は戦争を経験した先人たちが血のにじむ思いで守ってきたのだということを。
平和に感謝して。
2025.08.15




