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2026/09/17

2026/09/17

ログウッド・誇り高きマヤ文明の紫


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【学名】  Haematoxylum campechianum
【英名】  Logwood, Bloodwood tree
【別名】  アカミノキ, カンペシア 
【生薬名】 洋蘇木(=蘇木の代用品)
【 科 】   マメ科 


メキシコ、中米原産の落葉低木。

学名のHaematoxylumはギリシャ語で「血の木」を意味します。中米先住民族マヤ族が「血の木」と呼んでいたところからこれをギリシャ語訳したものが学名になったという経緯のようです。

マヤ族が伝統的に使用していた染料。

16世紀初頭に、メキシコに上陸したイギリス人によって発見され、その後スペインがメキシコを占領し、ヨーロッパ各国に輸出されるようになりました。

美しい紫色や黒を染め上げる染料は、当時ヨーロッパでの需要が高く、これによってスペイン王朝ハプスブルグ家は巨万の富を築くわけです。

メキシコのカンペチェ湾周辺から大量の丸太(Log)の状態で運び出したことが英語名Logwood(ログウッド)の由来となりました。

また、これを面白く思わなかったイギリスは、海賊をつかって、しばしばカリブ海でログウッドの争奪戦を行ったといわれています。そう、当時、カリブ海に出没していた海賊の多くがエリザベス1世の庇護を受けていたのです!


日本には明治時代中期に輸入され、それまで手間のかかるビンロウジによる「京都黒紋付染」に代わりに使用されるようになり、大正時代にはその染めを支えるまでになったそうです。

近年では天然の髪染め剤としても使用されていますね。

中国では生薬として「洋蘇木」の名があります。ヨーロッパから来た蘇木(=蘇芳)の意味で、しばしば代用として用いたといわれています。
軽度の下痢や腸炎の症状を抑える、外傷の止血などの効用があるそうです。

マヤ文明においては、鮮やかな色を染め上げるこの木を神聖視し、「大地の生命力が宿ったスピリチュアルな樹木」として扱ってきた歴史があります。

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また優れた民間薬として下痢や胃腸の不調の治療、止血や傷口の消毒に用いたとのこと。

染色には芯材から抽出したエキスを使うこともあるが、芯材のチップを煮出した方が発色がよいようです。
煮出す時の水が酸性が強いと赤、アルカリ性だと青に傾きます。

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花言葉は「愛と癒し」

◎参考サイト / 文献

・https://yamashina-botanical.com/
・https://ja.wikipedia.org/wiki/アカミノキ
・https://maitokomuro.com/
・「草木染め 染料植物図鑑」 山崎青樹/ 著 美術出版社

 

 (C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

 

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