お宝持ち講座

2021/08/21

お宝もち講座「時間のトリセツ」vol.2

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みなさま、こんにちは。

ひっさびさの「お宝持ちになる講座」でございます。
お変わりございませんか。

猛威を振るうコロナをよそに、季節は確実に移ろって参ります。

時間は生き物、とつくづく感じる今日この頃。


さて、その時間のトリセツの2回目です。

前回は、かなりふわっとした抽象的な話だったので、今日はなるべく具体例をご紹介しながら、いかにして時間を節約するか、そして「時間をつくりだすか」について、2つの視点から考えてみたいと思います。

ちょっと失礼して、コーヒーを。
今日のお十時は、朝イチで焼いた抹茶マドレーヌ。
いただきます。

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1. 小さな時間を大きく伸ばす

さて、前回「時間は伸縮するもの」というお話をしました。

現代の時間は、とても硬化していて柔軟性がありません。
これは、経済体制が「時間効率」という考え方に囚われすぎているせいだと思います。時間給、時間あたりの生産量、などを計算して仕事をする・・・え? 言ってること矛盾している? ふむ。一見そうかも知れませんが、この考え方が、実は時間という生き物を殺す結果になっているのです。

この考え方に囚われると、ものごとの隙間隙間にできる「小さな時間」を蔑ろにしてしまいます。

「あとでまとめてやった方が効率がいい」

つい、こう考えてしまう。これが大きな罠なのです。目の前にあるその「小さな時間」。これをいかにストレッチでびにょ〜んと伸ばせるか、が、ほんとうの意味での時間効率を上げることに関わってきます。

今、手元に目を通さなければいけない書類が10あったとします。今日はその他にもいろいろするべきことがあります。机の上にきれいに積まれた書類の束を見てあなたは、

「あとでまとめて目を通す」

と決めました。

ところが、その他の仕事が押して、結局書類は積み上がったまま一日は終わってしまった。・・・あるあるですよね。


さあーて、では、その一日を巻き戻してみましょう。

朝、あなたは仕事場でスマホなど見ながらコーヒーを飲みました。20分。ここで書類①に目を通します。
その後、人と会うために出かけました。目的地まで電車で30分。行きの車内で書類②、帰りの車内で③に目を通します。
途中で昼食1時間。ここで食後に書類④に目を通します。
帰ってくると今度は人が訪ねてくることに。このとき、先方から15分程遅れる、と連絡が入りました。ここで書類⑤に目を通します。
訪問者との打ち合わせが済んで、次は40分後にオンライン会議です。ここで書類⑥、⑦、⑧に目を通します。
オンライン会議は白熱した議論が展開しました。終了後、ゆーっくりおやつタイムです。充分休んで、最後に書類⑨、⑩に目を通します。

書類は片付きました。

人間はどうしても同種の仕事を「ひとかたまり」に捉えがちです。あなたの頭の中では「書類10」は一つのかたまりになっていました。すると、それを扱う時間もコチコチの「ひとかたまり」になってしまいます。

ですが、「書類10」 をできるだけ細かくバラけさせて扱うと、それに伴う時間もバラけて、 言い換えれば、びにょ〜んと伸びて柔らかな多面体に変化します。
これをうまく操ると、一山あった「書類10」 という仕事は、いつの間にか片付いているという寸法です! このとき、無理に書類1枚を読み終えよう、と思わず、途中になっても構いません。もっと細分化して、「書類1/2ずつ」でもOK。

まとめ。

・「あとでまとめてやる」に、おさらば。

・仕事はなるべく細分化して捉える=時間に柔軟性がでてくる。


2.お天道さまに仕事していただく

さて次は。

昔はよく「お天道さまに申し訳ねぇ!」などと言いまして、せっせと働きましたね。
でもよく考えてみると、「お天道さま」って何者よ、て話ですよ。
言ってる人もよくわかってませんよね、きっと。笑。

しかし、この正体不明の「お天道さま」を意識しますと、時間をミルフィーユのように「多重構造」にして扱うことができることに気づきました。

ここでは謎の「お天道さま」を「太陽」と「時間」と定義してみましょう。

前述のお金の話Vol.2でも少し触れましたが、現代社会は夜更かしです。
これが大変なエネルギーの無駄遣いを生んでいるわけですが、本来、仕事はお日さまがあるうちにするのが一番効率的です。
さきほどの「あとでまとめてやる」の考えで仕事をすると、結局、はみだした仕事は夜へ夜へと押しやられて行くわけですね。

覚悟を決めて、太陽が上っている時間に仕事を片付ける、といたしましょう。
ま、職種によっては、取引先が夜型だからとかいろ〜んな理由で、ままならないとは思いますが、基本、その方向で。

すると、早起きになります。
その分、お天道さまとのお付き合いの時間が増えます。

そこで、その増えたお天道さまとの時間を有効に使いましょう。というか、お天道さまに仕事を振ります。

これは流れをつくるVol.4でもさんざんお話しましたが、自分が別のことに従事している間にも、ほかの仕事が回る状態を作ることに繋がります。そう、いわゆる「仕込み」というやつでございます。

お天気がよければ、

・洗濯物を干しておく
・干物(野菜、魚など)を干す
・ソーラー充電

などをお天道さまにお願いしてから出かけます。

お天道さまを単に「時間」と捉えれば、天気に関係なく、

・ぬか床に一本キュウリをさしておく。
・魚を塩麹につけておく。
・パン生地を練って冷蔵庫に寝かせておく。(低温発酵)
・浸け置き洗の洗濯物を浸けておく。

・・・って家事ばっかりが思いつくなぁ。ま、例えばということで。

つまり、お天道さまにいろいろと仕事を振っておくと、時間が何層にもなって同時進行でものごとが動くようになる。結果的にたいへん時間効率が上がるわけです。
自然と、様々な経費削減にも繋がります。

これが高じてくると、その日の天気を読むようになる。すると、季節の動きを読むようになる。つまりは、「暦」が大事になってくる。

暦は古今東西、古代では国の統治者の大事な仕事でした。古代中国では暦を誤ると、皇帝の首がすげ変わる原因になったとさえ言われています。

それは、お天道さまの動きのもとに生きていくことが大切だからですよね。

このブログの記事も、実は織りの教室をしながら、立ったり座ったりして合間合間に書いています。
気がつけば、ああ、お昼だ。お腹空いた。
昨日、あぶらげさんを煮込んでおいたので、今日のお弁当はおいなりさん。
いただきます。

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本日は、この辺で。


<<ブログ冒頭の写真>>

仕事場の裏庭にこしらえたちっこい田んぼ。
初夏の田植えから、順調にすくすくと育ち、先ごろ、めでたく出穂いたしました!

お天道さまという、大きな時間の流れが与えてくれた実りです。

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2021/07/14

お宝もち講座「時間のトリセツ」vol.1

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みなさん、こんにちは。ご無沙汰しておりました。
「お宝もちになる講座」の時間です。

第二部、前回までは「無駄なお金の使い方」についてお話しました。
で、次は「楽しくどう稼ぐか」という話に・・・と思っていたのですが、それをお話するにはまず、時間の使い方を見直す必要があると思い至りましたので、今日からは先に「時間」について、数回に分けてお話することにいたします。

私は正真正銘のモノ作りでして、つまり、デザインだけして制作は外注とか、コピーを大量につくってさばく、みたいなことは全然してません。本とか、動画とかは、今後大いに作って遠くに飛ばしてみたいとは思っていますが、基本、「織」「編」「縫」といった糸へんの仕事に毎日勤しんでおります。

「そんなんで、食ってけんの?!」・・・そうですよね、こんなにスピーディーな時代にちまちま手仕事なんて。

って、思うでしょ?
私も思ってました。でも、今でもさっぱりわからないけれど、この方法で25年生きているのですよ。子どももひとり育てちゃった。なによりも、そこには周囲の人の「助け」があったわけで、そのことには毎日手を合わせて感謝しています。

それプラス、みなさんにお伝えしたいのは、

「手仕事は効率が悪い」というのは間違いということ。

よく、エジプトのクフ王のピラミッドを特集したTV番組などで「一体、どうやってこれほどの巨石を積み上げたのだろうか!」みたいなコメントが入りますね。電動工具もクレーン車などの重機もないのに、と。

これ、もしかしたら、古代エジプトの人にすごーく失礼かも、とよく思うんです。

われわれ現代人は、便利な道具を発明するところは「アッタマいー」なんですけど、その便利な道具に使われているうちに、そもそも備わっていた身体的能力を退化させてきたわけですよ。「生まれつきの不器用はいない」の項でも書きましたが、人間は場数を踏んだことについては、身一つで、相当に高度な仕事を効率良くこなすことができます。

数年前、鎌倉路地フェスタの活動を通して、民族映像研究所(民映研)の「奥会津の木地師」という映画を紹介するという幸運に恵まれました。

民映研は、失われようとする日本の古い風習を映像で残す仕事をする団体です。そこが、奥会津に存在した「サンガ」と呼ばれる山の民の、会津塗のための椀木地づくりの生活を収めたフィルムを制作しました。観て、のけぞってしまった。

まずは斧や鉈(なた)だけを携えてブナ林の山に入り、森にあるものを利用してサクサクと4日で仕事小屋を建てる。インフラを整えて、神を祀ってから、フイゴを設置し、森で荒切りされた人頭大のブナの塊から2,3人でみるみる椀木地を削り出す・・・!

すべて手作業。電気はないので、仕事はお天道さんのある時間だけ。なのに・・・ナレーターの解説に耳を疑いました。

一日240個の椀を削り出すという」

・・・って、ちょっと待ち給えよ。一日8時間働いたとして、1時間に30個の計算じゃん!!

どんだけ熟練?!  恥ずかしい、自分が恥ずかしいっ。

はい、これが今日の1つ目のポイントです。

機械便利神話から脱却しましょう。

「あ、これがあると便利便利」と身の回りを便利グッズで埋め尽くすような生活は、結局のところ、大きな時間のロスを招いているのです。それよりも、自分の手の能力をアップすることを考えてみましょう。どうするのかって? 手、使いまくるんですよ!

こまごまと、目の前にあることを、その時できる分だけでいいので、手を動かして片付ける、整える、仕込む。
これが、びっくりするほど日常を効率化するのです。騙されたと思って、ちょっとやってみてくださいませ。続けていると、だんだん能力が開花します。

で、それに慣れてくると、あることが見えてきます。それは・・・

時間は伸縮するものである。

ということ。

ほら、楽しい時間は短くて、辛い時間は長い、みたいなことってありますよね。あれは、感覚的なだけでなく実際そうなんです。
かのアインシュタインさんが相対性理論で言ってますから、ほんとでしょう。

つまり、時間というものを扱うときは、あまり固定観念を持ち出さず、ふんわり掴んで、パンをこねるように自在に伸ばしたり丸めたりする感覚をもって、ここ重要、「大事に」扱います。

なんか抽象的すぎてわかりにくいですかね。

ちょっと周りを見てください。あなたの周りで仕事のできる人って、あんまり「忙しそうにしていない」のでは? 忙しい忙しいと言ってる人より、趣味も生活スタイルも充実してたりしません?

そういう人は、時間の扱いが「ふんわり、こまごま」なんですよ。そういう人の会話をよく聞いてみましょう。「あ、ついでだから」ってよく言ってませんか?

そう、この「ついで」が時間を大事にするカギなのです。思い出してください、ハキリアリのプロトコルを。

私は、これについてはかなり研鑽を積んだと自負していたのだけれど、会津の木地師さんたち見て、「出直しだ・・・」と思いました。
日々、精進。

つまり、古代エジプトの人は、現代の私たちよりずっと、日々の時間の扱いに秀でていたということです。コツコツ手作業でも、いや、手作業のほうが、余計な経費をかけずに、環境を汚染せずに、あんなすごいピラミッドなんかをつくるにはよかったのかもしれません。

大掛かりな大量生産による右肩上がりの社会は破綻しています。ポストコロナ時代は、時間を自由自在に操れる「手」の時代にしたいです。

今日のまとめ。

・訓練された手を用いれば、手仕事は効率がよい 
・時間は生き物のように大事に扱う

次回からは具体的な時間節約の例をご紹介していきます。



<<ブログの写真>>

34年前、ブータン王国を訪れたときに出会った須弥山の曼荼羅。
このデザインはおそらくブータン独自のものと思われます。

相対性理論で説明された伸縮する時間の概念やその他の宇宙の法則が、余すところなく表されていると直感的に思いました。
物理記号という言語で今でも論争を繰り広げている量子力学や相対性理論の世界ですが、この「曼荼羅」という言語こそ、すべての要素を矛盾なく表現しきっている気がします・・・どうして?って訊かないでね。説明はできないんで。

◎本日の参考書

一般社団法人 民族文化映像研究所(民映研)
 作品No.05 「奥会津の木地師」

「相対性理論」を楽しむ本  PHP文庫  佐藤勝彦 / 監修

 

 

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2021/06/24

お宝持ち講座「お金の話 Vol.5」

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みなさん、こんにちは。
お宝持ちになる講座の時間です。

本日は「押し出す流れ」のお金の話の最終回。
医療関連費の削減について。

あ、「稼ぐこと」については、後日別の章で提案いたしますね。

あまり普段病院のお世話にはならない私ですが、一昨年、ひどい胃痛に襲われて、一念発起しておっきい病院に診察を受けに行きました。
私の祖母はスキルス性の胃癌で亡くなっているし、両親も共にべつの癌で亡くなっていて、いや、その時は真面目に「胃癌かも・・・」と思いました。

結果は十二指腸潰瘍で、「胃壁が荒れ野のようになっている状態です」と、かーっくいいドクターが胃カメラの写真を見ながら詩的に解説してくれました。「これを1ヶ月飲んでいただければ、治りますよ」とお薬を処方していただき、ま、結果、1ヶ月でよくなったんです。

でも・・・私の日常生活の何かが、胃にこれだけ負担をかけているとしたら、またなるかもしれないよなぁ。

「先生。食べるものとか、あと、普段の生活で気をつけなければいけないことってなんですか?」と質問した時の、かっくいいドクターの答えは、

「うーん、特にありません」

・・・いやいや、ドクター。そこが一番、専門家の意見を聞きたいところなのよ。

それって、また悪くなったら、薬もらいに来いってことじゃん。
そりゃ、あなたに会いに来るのも悪くはないけどね。

さて、今日のテーマは、実にこの出来事に象徴されています。

総務省の資料によると、1985年に16兆円だった医療費は、2020年には47兆円を超えています。約3倍ですね。

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分析では「高齢者の増加」が原因、と括っていますが、果たしてそれだけでしょうか。

私には、病院の対応の変化が背景にあるような気がしてなりません。
昔は今ほど簡単に薬を出しませんでした。
ま、専門家たちの努力によって、いい薬が開発されていることも一因でしょうが、「悪くなったら、ハイ薬」の図式が、この恐ろしいグラフの裏に透けて見えるんですけど、みなさん、いかが思われますか。

夜遅くまで(夜11時過ぎの東京駅の横須賀線のフォームに当たり前に人がたくさん並んでてビビったぞ)働き、そのせいで食事や睡眠がおろそかになり、ブラックな職場で神経をすり減らす・・・。
当然、体調は悪くなる。そして、薬で対処療法。また過酷な働き方の毎日に戻る・・・。

ポストコロナ時代は、この負の連鎖を断ち切る必要があります。

江戸時代初頭の学者・貝原益軒は、その著書「養生訓」の中で記しています。

薬と鍼灸を用るは、やむ事を得ざる下策なり。飲食・色慾を慎しみ、起臥を時にして(:規則正しく)、養生をよくすれば病なし。腹中の痞満(ひまん:腹がつかえてはること)して食気つかゆる人も、朝夕歩行し身を労動して、久坐・久臥を禁ぜば、薬と針灸とを用ひずして、痞塞(ひさい:腹がつかえて通じがないこと)のうれひなかるべし。是上策とす。

薬やハリ・お灸を用いるのは、最後の手段で「下策」
 。食・性生活を謹んで規則正しく養生すれば病気にはならない。(中略)
体を適度に動かし、長時間座ったり寝たりしなければ、薬に頼らなくても大丈夫。これが「上策」

そう、つまりは「予防医学」こそが、これからの医学です。
お医者さん、パソコンの画面ばっかり見てないで、患者には、その知識を活かしてぜひ、予防と養生の知恵を授けてください。

おっと、責任をお医者さんになすりつけてはいけませんね。
ポストコロナ時代は「自分のことは自分で」が基本。

「悪くなってから薬」から脱却しましょう。

これまでのこの講座が提案してきた生活スタイルを、できるところから取り入れて、「体が悪くならない生活」手に入れましょう。

あ、予防のためのサプリに走る、ではありませんよ。サプリに頼らなければいけないこと自体が問題です。
食後に各種サプリを飲んでる人で、健康な人を私は見たことがありませんが、いかが?
いくらセサミンがいいからって、取すぎはやっぱ他の病気の原因にならんでしょうか。そんなにたくさん取っていいなら、ゴマがあんなに小さな粒なわけないと思うんですよ。

体調が悪いのに薬を我慢しろ、ではないですよ。悪くなったらお世話になればいいと思います。

では、なにから始めれば・・・はい、例によって「ちっこく」いきますよ!

「養生訓」をひもといてみましょう。

養生の道

  • 怒りや心配事を減らして心を穏やかに保つ

  • 元気であることが生きる活力になるのでいつも元気でいる

  • 食事は食べ過ぎず、毎日、自分に合った適度な運動をするのがよい

  • 生活の中で自分の決まり事をつくり、よくないことは避ける

  • 病気になってから治療するのではなく、病気にならない努力をする

  • 何事もほどほどにし、調和のとれた生活を送る

  • お金がある、ないに関係なく、自分なりの楽しみを持って生活する

  • 養生のための生活を習慣化することが大切

  • 呼吸はゆっくり行い、たまに大きく息を吸い込む

  • 夜更かしはしない、だらだらと寝すぎない

  • 身のまわりを清潔に保つ

↑はこのサイトから引きました。 他にも食生活、性生活、住まいなど、いろんな知恵が簡潔に紹介されていますので、のぞいてみてください。どれも、今すぐ始められることばかりですよね。全部でなくても、できる項目から実践してみませんか。

貝原益軒さん、人生五十年と言われた時代に、自ら考案した養生訓を実践し、なんと84歳まで長生きしました。効果は実証済み!

このほか、戦国時代の曲直瀬道三が、短歌形式で養生法をまとめた「養生誹諧」もおもしろいです。いずれも、医療が発達していない時代の人ですから、命と向き合う気持ちは今よりずっと真摯で鋭敏だったはず。いろんなヒントが隠れています。


これで、今までなんとなく不安に駆られてもらっていた薬やサプリと縁を切ることができたら、医療関連経費は大幅に削減できるはずです。

夜更かしやめると、びっくりするぐらい電気代も安くなります。
社会全体が夜更かしですよね、今・・・。

最近、またちょっと胃痛が。
原因、ほんとは分かっているんですよ。気づかぬふりをしているけど。

はい。たなか、「食べ過ぎ」です・・・。精進。くっ。

次回からは「時間」について、数回に分けてお話ししようと思います。(これを先にしないと、取り込むお金の話がうまくできないので)


<<ブログ冒頭の写真>>

別に「健康のために」なんて思ってやっているわけではありませんが、毎年この時期の梅仕事はお約束。私はお酒が飲めないので、もっぱら梅干し。
何百年も前から今日まで「残ってきた」伝統食には、この風土で生き抜く知恵が詰まっているなと思います。ありがたいことに、仕事場の庭には3本も梅の木があるし、この頃はどこかしらから極上の梅が届いたりもします。

自分で漬けると、不思議とせっせと食べるようになりますね。梅干しレシピもだいぶレパートリーが増えました。

夏を乗り切る、大事な「養生」です。

◎本日の参考書

「養生訓」
(いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ) 貝原益軒 /著
 (読みやすい超訳版です。図書館にもあります)

戦国武将の養生訓 山崎光夫 

医療費の推移

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2021/06/19

お宝持ち講座「土曜の朝のコーヒーブレイク」

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みなさん、おはようございます。

鎌倉の朝は、しっとりと雨模様。紫陽花がひときわ美しい。
この花だけは、青空より雨空が似合う。
不思議ですよね。ちゃーんと自分が一番美しく見える時期を選んで咲いてくる。
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さて、前回の「教育関連費削減」。びっくりするほどのアクセスがありました。
ご訪問いただいた方、本当にありがとうございます。
やっぱり、教育関連費は一番の悩みどころということでしょうか。

「各種ぼったくり予備校には行かなくていい」なんて書きましたが、実際は子どもに「みんな行ってるから私も行きたい」なんて言われたら、ぐらつきますよね。そんなに簡単じゃない、うん。

学校がだらしないですよ。「塾の先生の方がわかりやすい」なんて言わせていいのかい、先生?
学校がわかる授業してくれたら、塾はいらないんですけどね。

日本が今ほどお金持ちではなかった明治時代。
一部の知識人が国を動かしていた時代です。
ほとんどの国民は満足に学校に行かれなかったわけですが、一般庶民、なんか、今よりみんな頭良かった気がするなぁ。

江戸時代後期に、とっても儲かっていた商売の一つが「貸本屋」でした。滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」(今でも十分に新しい!)なんかは、この貸本屋を媒介にして大いに読まれたわけですよ。

・・・ん? ってことは、婦女子を含む一般ぴーが、みんな字が読めたってこと?

そーなんですよ。江戸フェチ・たなか、調べてみましたところ、この時代の日本の識字率は世界一だったそうです。ヨーロッパなどは、為政者が統治を楽にするために「領民をアホにしておく」という考えがどうやらあったようで、一般庶民は文盲が当たり前だったんです。

それに反して日本は「人材こそが宝だ」という伝統があって、読み書き・そろばんは大いに奨励されていたし、浪人さんによる各種私塾も盛んでした。

その伝統が、「新聞」に表れている気がするんですよ。

戦前までの新聞、「総ルビ」でしたよね。

データ入稿になるまで(めっちゃ最近ですよ)、新聞は活版印刷でした。つまり、鉛でできた活字を、職人さんが一文字一文字組み上げて(この作業を「文選」というそうです)紙面をつくっていたわけです。
その、信じられないような労力に加えて、さらに小さい字の「ルビ」を脇に組んでくって(活字そのものがルビ付だった・・・かも)、究極の職人技ではないだろか。

そこには、「一人でも多くの人に記事の内容を伝えたい」というブン屋さんたちの熱意が感じられます。

子どもの頃「ねえ、お父さん、この字なんて読むのー?」と新聞の記事をさして父に訊くと、「ああ、○○だよ。昔はルビがあったから、子どもでも一人で新聞読めたんだがなぁ」とよく言ってました。

そうですよ!

令和元年の全国の不登校児数
・小学校   53,350人
・中学校 127,922人
・高校  50,100人

合わせて23万人の生徒たちが学校に行ってない。この数字はもう「学校に問題あり」でしょう。

なのにですよ。
高校生は別として、小学生や中学生は働くこともできないし、自分で勉強する環境も十分ではない。

そこで、どうでしょう。もう一度「新聞総ルビ化」。紙が無理ならオンライン版だけでも。

毎日必ず新聞を読む、切り抜きする、これだけで、いろーんな情報が手に入るし、字は覚えられるし。
読み方さえわかれば、辞書が引けます。あ、検索でももちろんOK。

きっと研究テーマなんかも見つかっちゃう。
興味のあることは、検索して深めることだって、今ならyoutubeとかで発信することだってできちゃう。
いやいや面白くない授業に出るより、よっぽどいい勉強方法じゃありませんか。

今なら、昔よりずっとルビをふるのは楽ですよね。最近の新聞、行間ひろいし、データだし。
日本語を学んでいる外国の人にも、親切なんじゃないかしら。

・・・なーんてことをちょっと思った土曜の朝でした。

<<ブログの写真>>
明治時代の新聞紙面。
一文字一文字、職人さんが活字を組んでつくるというたいへんな作り方の時代に、総ルビの新聞。ルビの字も組んだんですよね、神業だ!

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2021/06/14

お宝もち講座「お金の話 Vol.4」


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みなさん、こんにちは。
お宝もちになる講座の時間です。

本日は「お金の話」の4回目、「教育関連費」に切り込みます。


住宅関連費に並んで、親と呼ばれる人たちが是が非でも稼がねばならぬのが「子供の学費」でしょう。

国公立は、高校も含めて「学費無料」がだいぶ当たり前になってきたとはいうものの、私立は今でも大変にお金がかかりますね。お金がないばかりに子どもの夢を諦めさせるようなことがあってはならない、と、世の親は必死に学資を貯める。

あるいは、子どもの才能を伸ばしてやらねばならぬ、と小さいときから各種「習い事」(この言葉に感じる違和感についてはこちらを今一度お読みください)に通わせる。「お受験」のための各種予備校通いも然り。

すべて、子どものため。

・・・って、ほんとにそうでしょーか?

私たちが今まで信じて疑わなかった「子どもの教育関連費」、実は「親の見栄」の部分が大半を占めてはいませんか。
各種予備校、習い事教室は、その親の見栄という心理につけ込んで、あの手この手でお金を払わせている気がするのですが、いかがでしょう。

今までは「良い学歴」というタイトルホルダーでいることが、就職に有利という事実は確かにありました。
その「良い学歴」に誇りと責任を持つ人が、その会社をよりよく運営するという構図も、一昔前までは確かにありました。

しかし、それはもう過去のものです。いや、過去にすべきです。

今、マスコミなどで活躍している各方面の専門家やオピニオンリーダーをよく見てみると、必ずしも高学歴ではないし、同じ「良い学歴」でも、「そこに至る経緯」や「その学校での過ごし方」がモノを言ってることに気づきます。

「これを学ぶなら、あそこの◯◯先生に会いに行くしかないっ!」という思いが先にあって、そこに至っている場合が多いですよ。
その強い思いがあれば、勉強なんて、子どもは放っといても自分でするもんでしょう。・・・だめか?

親の役目は、子どもが情熱を傾けられるものに出会えることを祈ることだと思います。
祈れば(あ、これ、押し出す流れですね)、自然と必要な情報は手に入るし、必要な人とも出会えます。
お金は・・・あんまり要りません。というか、そこにお金は介在させないほうが、子どものためになると思います。

もう、どんな企業に就職を希望するにしても、就職面接で学歴は訊けないルールがあるし、タイトルホルダーであるだけでは、人材として「使えない」ことに、企業側も気づいています。一流と呼ばれる企業ほど、そうだと思います。

もし、今でも「学歴」「学閥」などに人事が固執していたとすれば、そこは間違いなくブラック企業ですって。
そんなことでしか人を判断できないような人事部を容認しているような会社なら、就職してもいいことはありません。人から羨ましがられる生き方には、私たち、もう興味はありませんよね?

私のような美術系。(たいそうな学費を工面してくれた両親には、ほんとうに感謝しています。ありがとう!)
大学時代はつくってつくってつくりまくる毎日でしたので、プロとしてどう仕事をするか、という段になって、自分に起業に必要なノウハウがあまりにもないことに愕然としました。

経済学、みたいなものを学んだ人なら、苦もなくやれるだろうこと(例えば会社の作り方とか、銀行からの融資の受け方とか、損益分岐点の見分け方とか・・・)を独学で学ぶのに、莫大なエネルギーを使いましたですよ。ま、おもしろかったけど。

・・・なのに、日本の経済学部出身の人、ちっとも自分で起業しませんよね。もったいないなぁ。アーティストとコラボしていただけませんかしら。

なんとなく、タイトルホルダーになるために大学受験するの、やめてほしいです。

と、言いますのは、私は過去に大学の研究室に勤めていたことがありまして、そういう学生、はっきり言って、迷惑なんですよ。
興味を持って話を聞いてくれない学生を相手に講義する教授の身にもなってください。腐りますよ、そりゃ。
すると、教える側も次第に「学生が喜ぶから」と平気で30分遅れで講義を始めたり、休講が多くなったりするわけで、ほんと、迷惑な悪循環なんです。

みなさん、大学は先生が作っていると思っているようですが、大学の質を支えるのは学生の方です。
勉強キライなら、来ないでほしい。

もう、高学歴神話におさらばいたしましょう。

さすれば、教育関連費はびっくりするほど削減できます。

そして、限りあるお金や時間を もっと大事なこと、長い目で見てほんとに子どものためになることに使うことができるようになります。

幸いにも、昨今は子どもの数が少ないです。大学側は経営のために、今まで以上に社会人学生の受け入れを緩和するはずです。「何をやりたいかわからない」のであれば、一度社会に出てしまって、お金貯めて、それから大学に来ることだって、これからはずっと楽にできるはずです。

幼児教育も然り。

あんまり小さいときから、「こうすると受けがいい」みたいなことを教え込んでも、これからの時代は、宝もちにはなれないと思います。人の顔色ばかり伺う子どもになるのって、間違いなく不幸です。

身体的な能力開発が必要な分野(例えばバレエとか)以外は、幼児期は、とりあえず自己肯定感を持てる丈夫な子にしとけばいいのでは?
すべてはそれからでも全然遅くない、というか、そこであまり親が「親の理想」を発揮すると「何がしたいかわからない子」ができてしまう気がするのですが、いかが思われますか。

子どものお絵かき教室をやってた頃、時々、熱心な親御さんから「2歳児なんですが、絵の上手い子にしたいんです。どんなカリキュラムで教えてるんですか?」みたいなお問い合わせをいただくことがありました。それも、お父さんから。

いやいや、お父さん。2歳、3歳なら、画材与えて、できたものを褒めまくっておけばいいと思いますよ。なにより、お父さんがウツクシイものを愛する生活をしていればいいんじゃないでしょうか。

たくさんごはん食べる子。

自分のことは自分でする子。

いろーんな人がいる環境で過ごせる子。

体や手を動かすことをいとわない子。

・・・これでいいと思います。・・・だめか?

↑な子にするために、各種ぼったくり予備校に通う必要は、まーったくありませんよね。家庭教育でばっちりです。経費、大幅削減。

その上で、例えば中学ぐらいで「引きこもり」になったとします。

それは、もうその子のせいではありません。学校が悪いんです。行かなくていいと思います。

学ぶ方法なんて、いくらでもあります。
引きこもっている時間を利用して、学校で教えてくれないこと、じゃんじゃん身につけてしまいましょう。

私、2年前からラジオとYoutubeで中国語の勉強していますが、けっこうイケます。お金かかりませんし、楽しいです。
年号覚えるのがイヤで歴史嫌いになっちゃったあなた。漫画とか、映画とか、人気予備校講師が教えるYoutube講座とか、楽しく学べるツールはいっくらでもある! (歴史の勉強は未来への指針の探求。ほんとはとっても楽しいはず。)

学校もポストコロナ時代は変わらなければいけませんね。
おもしろくないもん、日本の学校カリキュラム。

私は中学高校で美術を教えていたことがあるのですが、ほんっとに苦痛でした、成績つけるのが。
1〜10までの数字で評価ですよ?
どーよ、これ。
「お願い、美術を嫌いにならないで」と祈りながらつけていましたよ。ほんと、ごめんね、あのときの生徒たち。

成績表のカタチ、ポストコロナ時代の大きな課題です。

オランダの成績表を紹介した記事を見つけて唸ってしまいました。成績表がポートフォリオとはステキじゃないですか!
これなら、今、就活中の人たちが苦労している「エントリーシート」づくりの力もつきそうです。

ポストコロナ時代の教育では「自分の人生の企画力を身につける」が大事になると思います。

それには、お金は必要ありません。


嗚呼、ここまで書いて、気づいてしまった・・・。
これって、自分の子育てのただの正当化かも、と。
すいません。

今年27歳の息子は、中学で、それはそれは派手な反抗期を体現し、その後「俺は消防士になる!」と一直線に突き進み、消防学校を一番で卒業したにもかかわらず、3年であっさり辞め、(ま、学びたいことがないのにダラダラ大学行くよりは充実した時間でしたかね・・・)、現在は、とある動画制作会社で働いてます。
楽しくやってるかなぁ。

ほとんど親として何もできなかった。それが実感です。いろいろ我慢させちゃったかな。ごめんよ。

ま、生まれてから今日まで、一本の虫歯もなく、視力も2.0。レスキューの試験受けられるぐらいの体力もあるようだから、私の子育ては、それでOKにしてもらおう。後は自分でなんとかしてね。

次回はお金の話最終回。「医療関連費」について。



◎本日の参考書

オランダの成績表


<<ブログの写真>>

このトシになって、いろんなことを学び直している今日この頃。

去年から「稲」と向き合っていて、「田んぼ、やりたいなぁ・・・」と思うものの、仕事とのバランスを考えるとなかなか手を出せずにいたのですが、「そうか、ちっこくやればいいんだ」と開き直り、6つのバケツに加えて、今年はちっこい田んぼ(70cm×120cm)を仕事場の裏に作ってみました。

稲は別格。どんな野菜の收穫より、一房の稲穂に心がざわつきます。弥生のDNAが目覚める感じです。紛れもなく、稲は「神」だ!

そこから見える風景に、しっかり思いを馳せていこうと思います。

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2021/06/05

お宝もち講座「土曜の午後のコーヒーブレイク」

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みなさん、土曜の昼下がり、いかがお過ごしでしょう。
お宝もちになる講座、お楽しみいただけていますか?

第一部でお話しました「流れをつくる」。
狙わずに、ただ、ただ、その日できる発信や押出しを続けていると、ドンピシャなタイミングで取り込む流れがやってくる。
これ、あんまり信じてもらえないんですよね。

ここのところ、私の工房には次々とお宝がやって来ます。

和菓子「手毬」の女将とは20年来の友人でして、最近はほんと、細々と心温まるお気遣いをいただきます。
ついこの間も、「サンショの枝、切ったので」と、袋いっぱいのサンショの枝葉がカジュのポストに入っていました。

「花」といえば「桜」。「木の芽」といえばサンショのこと。その King of Leaves、妄想が膨らみます。

結局、1/4は干し椎茸、昆布、お茶の葉といっしょに佃煮にしまして、残りは、ずず媒染で絹を染めました。古代色でいうところの伽羅色(きゃらいろ)になりました。

その10日ほど前のこと。染めの生徒さんKMさんが、閉店した手芸屋さんのミシン糸、手縫い糸を山のように寄付してくださいました。見ているだけで心が躍る万華鏡のような糸たち!

こんなにあるなら、緯糸にして織に使うのもありだなぁ、なんて、これまた楽しい妄想にふけっていたのですが、サンショで染めた絹のスカーフの縁をかがるのに糸をさがしていたら・・・ありましたよ、ドンピシャおんなじ色の糸!!

植物で染めた色はなかなか、市販の糸で同じ色を見つけられることはないのですが。

スカーフは、もちろん手毬の女将にプレゼント。染めた絹糸は今後、織に使います。

流れがきれいに循環する中に身をおくことは、ほんとに幸せです。

恵みに感謝。

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2021/06/04

お宝持ち講座「お金の話 Vol.3」

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みなさん、こんにちは。
お宝持ちになる講座でございます。

さて本日は、お金の話の3回目。住宅関連経費に切り込んでいきます。


◆どう向き合ったもんでしょ?

もっとも高額な買い物、
毎月もっとも高額な経費となる、家賃
人が、自らの健康を引き換えにしてまで、お金を稼ぐことに取り憑かれる一因でもあるのが、この住宅問題。

収入が安定しない若者が、ネットカフェ難民に陥ってしまうほどの大問題です。

この経費を削れない限り、私がこれまで提案してきたポストコロナのリッチライフづくりは、ただの「絵に描いた餅」になってしまいます。「なんだかんだ言って、金だよ、金!」ってね。

いや、わたしもお金を否定する気はありません。
世の中、極楽とんぼに、好きなことだけで生きていける人ばかりではないし。


誰もやりたがらない、でも誰かがやらなければいけないような仕事についてくれている人、その多くは公務員さんにいるわけで
、そういう人に、ちゃんと税金は払いたいじゃないですか。

だから、そういう人に感謝を込めて気持ちよく税金を収めても、全然困らないためにも、この住宅関連の経費削減には、勇気と英断をもって取り組む必要があります。


◆何が一体、高いわけ?  その1


まず私たちは、住宅メーカーが提示する家の値段を「鵜呑みにする」をやめなければいけません

見積もり明細をじーっくりと一行ずつ見てみましょう。何に一番お金かかってます?

おそらく、「人件費」ではないでしょうか。施工費などの項目がそれです。あと、セット表示にされている「建具」「システムキッチン」「トイレ」「ユニットバス」なども要注意。さりげなく、人件費が隠れています。「そこだけ、自分で手に入れた材料を使いたい」みたいなことを言うと、セットで取ろうと思っていた人件費が表に出るので、いい顔されませんね。


◆何が一体、高いわけ?  その2


さて、上ものづくりの経費を削減できたとしても、どうにもならないのが「土地の値段」

バブル時代を知っている人はご存知ですよね。土地を転がすだけで、信じられないお金が動いたことを。
さすがに異常な地価高騰に歯止めをかけるべく、1989年(平成元年)に土地基本法という法律ができました。
その第4条に、

土地は、投機的取引の対象とされてはならない

という一項があります。何だ、いい法律、あるじゃないの。

「えー、転売って、今でもされてるじゃん! 」
そうなんですよ。こういう法律があるにもかかわらず、今でも、転売に対する厳密な罰則がないんです

いいですか、みなさん。本日のテーマ「勇気と英断」はここで使います。

国会議員の選挙の時、この法律の罰則規定に取り組む議員を選出しますよ!「選挙なんか行っても無意味じゃん」・・・こらこら、今まで学んできたじゃあないですか。ハキリアリのプロトコルですよ。じわじわ攻めますよ。

◎つぶやいてください、ツイッター


◎書いてください、国土交通省のパブコメ、ホットライン!


ステイホームです、時間はあります。今が攻め時。

これで、ポストコロナ時代は、「土地では儲けられない社会」をつくってしまいましょう。
自殺したくなるような高い家賃やローンをなくすために。

最終的には、土地はすべて国有化、が私はポストコロナ時代に必要ではないかと思っています。でも、これには戦後の農地改革並みの大鉈をふるわなければいけません。
そのための地固めを今から始めましょう。


◆必要、不必要を見極める

これまでのこの講座で感じていただけたと思うのですが、幸せの基準を「人との比較」から切り離してしまうと、「見栄」のために欲しいと思っていたものが、全部いらなくなります。

なんとなく「持っていると安心」「みんな持ってるし」みたいな理由で所有していたものを、潔く押し出す流れに乗せてしまうと、意外と必要な空間ってそんなに広くないことがわかってきます。

そして、妄想力を駆使して、自分の暮らしてみたい空間をリアルにシミュレートしてみましょう。できれば下手でも何でもいいので、絵に描くとか、箇条書きにするなど、目に見える形で外に出しておきます。
リアルであればあるほど、必要な情報が入ってくるのです。(取り込む流れ)。


◆実際、家っていくらでできるの?

20年ほど前に、横浜で「100万円の家づくり」 という ワークショップに参加したことがあります。千葉で農園を経営する小笠原昌憲さんは、大工でもなんでもありません。参考書を片手に、手始めに農園の養鶏所を手作りし、請われてあちこちに100万円台の施設を作り、ついには、納屋付きのたいそう豪華な自宅を確か300万円台(ちょっとうろ覚えだけどたしかそのくらい)で作ってしまったという人です。ほったて小屋のレベルではありません。水回りも、暖房機能もちゃんとしています。

「火災保険に入るときに見てもらったらね、家の価値、3000万円って言われて、気分良かったですよ!」と言ってました。

ちいさな模型を手にしながら、家を建てる手順を披露していく小笠原さんの言葉は、「お宝もちになる」ためのヒントが盛り沢山でした。

「サラリーマンさん、よく時間がないって言うんだけど、週末ごとに柱一本ずつ刻んで、貯めていけばいいじゃない」

「ノミで削るのが難しかったら、ホゾを刻むのに便利な電動工具もあるよ」

「どうしても自分では無理なところはプロに相談すればいいし」

「ああ、お風呂はね、ユニットバス買ったのよ。買えばね、取扱説明書が付いてるから、それ見ながら組み立てたの」

これですよ、これ。
この講座でも再三言及したこと。つまり「難しく考えない」。そうですよ。ちょっとずつ、できる範囲でコツコツやってれば、ちゃんとできます。仲間がいればスピードアップもできます。ネットワークができていれば、材料も、買わずに解体する古民家の現場からもらえたりします。

なんか、ワークショップが終わったときには、自分は何でもできそうな気持ちになりましたよ。それだけでも大収穫でした。

もっとタイトに実行したい人には、坂口恭平さんのモバイルハウス 三万円で家をつくる  がオススメです。建築家なのに、家をたてることに疑問をもってしまった坂口さん。ホームレスのお師匠に弟子入りして、本当に3万円で移動可能なお家を作っちゃう。電気も通ってます。
恥ずかしい? ・・・なにと比べて?(笑)  私はちょーかっこいいと思いました。



◆さあ、データ取りだ!

ロバート・B・パーカーというアメリカの推理作家の代表作「探偵スペンサー・シリーズ」。
大好きなシリーズで、全部読んでます。主人公の探偵スペンサーは、古き良きアメリカの男の象徴のようなキャラで、もとプロボクサー、料理が得意で、読書家。行動基準には独自の美学があります。

そのシリーズ5作目「初秋」では、両親に見放され、心にキズを負った15才の少年ポールを、自立させるために、スペンサー流に鍛え上げる下りが一番の見どころになっています。

まず、スペンサーが料理して、ちゃんとした食事をさせる。それからジョギングに連れ出す。さらに、身を守れるようにとボクシングを教える。

そして、なんと、二人きりで、一から家を一軒建てるのです。

いざとなれば自分の住処ぐらいは自分で作る、という、DIY王国アメリカ(過去の話ね・・・) の伝統がここに見えるわけです。

日本も「結の仕組み」という村の決まりがあって、茅葺屋根の葺き替えなどは自分たちでやっていましたね。

まずは、本箱とかの小さな家具あたりから始めますかね。それから物置き、納屋。
そこまでくれば、ほーら、家が見えてきた!

リモートでも仕事ができることを証明できたコロナ禍。ポストコロナはこれをもう少し掘り下げて、東京にいなくても仕事ができるスタイルを確立してしまいましょう。そうすれば、安くて広い土地も手に入ります。畑付き💓

私は今のところ、鎌倉という地縁の中にすべてがあるので、容易に両親が残してくれた家を処分できない状況だけれど、自分で家を作る夢は捨ててません。シミュレートはばっちりです!

次回は「教育関連費」について。

 
<<写真>>

前回の講座でも登場した日高保氏
日高氏は、昔ながらの伝統建築の建材/手法を今の建築に活かす工夫をされています。
もともと、日本のお家は、村人が総出で建てたり修理したりしていました。
そのプロジェクトを「結の仕組み」といいます。

2017年、ボランティアを募集していた藤沢の現場に、竹小舞を手伝いに行ったときのスナップです。
竹も、お施主さんとボランティアが竹林から切り出したもの。
壁の芯となる竹の骨組みづくりは、特別な職人さんでなくてもできる作業なのです。

技術を継承できるだけでなく、多大な人件費削減になります。



◎本日の参考書

改訂新版 100万円の家づくり  小笠原昌憲  /  著

小笠原農場(小笠原昌憲さんのサイト)

モバイルハウス 三万円で家をつくる   坂口恭平 / 著

「初秋」スペンサー・シリーズ第5作  ロバート・B・パーカー / 著

 

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2021/05/29

お宝持ち講座「お金の話 Vol.2」

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みなさん、こんにちは。
「お宝もちになる講座」でございます。

前回から第二部。まずは「お金」の話です。
今日は、その2回目。

お金と向き合うにあたって「そのお金の使い方、無駄じゃね?」という部分を考えるところから始めていますが、前回は「食」。そして今回は「水道光熱費」部門を検分してみましょう。特に注目すべきは「電気」です。

話を進めるにあたって、みなさんには第8回でお話したこのフレーズを傍らに置いておいてください。

「あなたの手元から全ては始まる、ということを信じて疑わないことです。」


ほら、今の私たちには「自分が行動を起こしたら、世の中が変わった」という成功体験が、決定的に欠けているじゃぁありませんか。だから、私がしているちびちびした話なんて、なーんの効果もないと思ってしまいますよね。しかーし。

それは途中で諦めたからなんですよ。
あなたが想像する「劇的な変化」が起こらなかっただけなんですよ。

お宝持ちになる道は「継続の道」。そして小さな仕事は何であれ「すべて変化」なのです。あ、そこのゴミ、はい、ゴミ箱入れて。だから、疲れない方法、楽しく続けられる方法を模索することが大事なのです。・・・第一部の復習でした。

さて今日は、稼いだお金のうち、どうしても使わなければならない「水道光熱費」のうちの「電気」に焦点を当ててみたいと思います。

今日のお題「皆さん、月々の電気代、いくらぐらいですか?」

2011年3月の福島の事故を経験して、地元の建築家・日高保氏の提案で、カジュの仲間と「鎌倉エネルギーカフェ」というプロジェクトを立ち上げました。2013年から毎年、年10講座程度を企画し、時には専門家をお呼びしたり、実験をしたりして、原発に頼り切りになっているエネルギー問題を、もっと手元に引き寄せて、新しい安全なエネルギー供給、そして賢い使い方の道を模索してきました。

そこで得たことを少しご披露しようと思います。

私たちの生活は、年々「電気偏重」に進んでいます。いままで手動で済んでいたものが、次々と電化。それを政府は「CO2削減に貢献」と豪語しますが、騙されちゃぁいけません。
その電気を生み出す過程で、各家庭に届くまでの過程で、ものすごーい量のCO2が排出されているのですから。

「だって、火力発電じゃないし、原発ならCO2出ないじゃん」?

違うんですよ。原発の施設を作り、維持するために、CO2はたいそう排出されてます。一番の問題は「送電」です。エネカフェで勉強してわかったことなのですが、今の電力供給のスタイルは、一箇所で大量の電力を生み出し、それを長い距離を伝って送電して供給するというもの。その送電のための装置をつくる工事を想像してみてください。CO2出まくりです。で、なんと、

送電の過程で最低でも5%〜10%の電気のロスが生まれているんです! (これは公式発表の数字で、私たちの勉強では実に40%という例も見られることがわかりました。) 送電の際に生まれる電気抵抗が原因です。「なんだ、ちょっとじゃん」? いえいえ、5%でも原発10基分ですよ!

あ、ついでに書いちゃうと、今日本にある全ての自動販売機が撤去されると、原発2基いらなくなるという試算もあるんです。

どーです、これ。

ちょっとばかり、おののいていただいたところで、話をもっと私たちの手元に引き寄せてみましょう。

どうしてそんなに電気が必要なのでしょう。
あ、そこの独身貴族の残業残業でお仕事漬けの、あなた。普段ボーナス何にお使いですか? え? 電化製品ヲトナ買い? やっぱりね。家電量販店、未だに破竹の勢いですな。
でも、その家電、ほんとに要ります?

私たちの生活で電気は何に使われているでしょうか。エネカフェでは主に下記の4つだね、と結論づけました。

・照明 (電気を光に変える)

・通信 (電気を信号に変える)

・各種工具 (電気を動きに変える)

・熱(冷) (電気を熱に変える)

このうち、最後の「電気を熱に変える」がもっともエネルギーの無駄遣いだということが勉強で明らかになりました。

電気はなるべく、光や信号、動力に変えることに使って、熱(冷)に使っている部分は、見直す必要があります。
あ、動力については、この講座に参加している方は、少しずつ「手動」というクリーンエネルギーにシフトしてくださいね。

なのに「安全」を謳い文句にIHだの、冷暖房機だの、どんどん電化しているのよねぇ・・・。
ま、文句言ってても、いい流れはつくれません。できるところからやってみましょう。

・電気ポットは使わず、お湯はヤカンで沸かして普通のポットに入れておく。
・電気カーペットを敷く代わりに、温めた空気が足元に流れるように、送風機を使う。

一番のネックは冷暖房でしょう。暖房はまだガスや灯油がありますが、冷房はほぼ電気です。
エネカフェでは、冷房を使わずに夏を涼しく過ごす研究をずいぶんとやりました。で、わかったこと。

暑い、涼しいは「温度」には直接関係ない。問題は「風通し」である。

日高氏が放射温度計で計ったところ、カジュでも夏は室内31℃だったりするのですが、体感温度はどう考えても27,8℃なんですよ。
カジュは典型的な日本家屋でして、はじめの15年は冷房がありませんでしたが、不自由はしませんでした。だんだん外気が暑くなり、ひと部屋だけエアコンをつけましたが、それがあれば38坪全体が快適です。
家の向き、ひさしの角度と長さ、そして、風通し。それらが、自然の動きを十分に観察した上に計算され尽くしているので、家自体が省エネにできているのです。

外気が暑くなってしまったのは、エアコンの普及率が上がって、室外機による熱が大量放出されたからでして、みんなで覚悟を決めてエアコンを止めたら、気温はぐっと下がると思いますけどね。

経済優先の現在の住宅設計は、土地の有効活用のもと、自然の動きを無視した作りが多いので、無駄な電気を使わないと暮らしていけない。これにはぜひ、みんなでNOをつきつけましょう。一生の買い物です。いけません、そんな住宅買っちゃ。
手を動かす場数を踏むと決めたみなさんなら、驚くほど安価に、快適な住まいが手に入りますから! (後日特集)

さて、「熱」の方ですが、そうなると、「火」と上手に付き合う方法を考えなければいけませんね。
ここから先の話は、「安全に」がとても大事になってきますから、決して無理な実践はしないでくださいね。

エネカフェで一番人気だった講座が「でんきないとかふぇ」。もう3回実施していますが毎回満員御礼です。
講師の佐野武氏・大野右子氏が、江戸時代から使われていた様々な生活用具のコレクションを披露しながら、電気に頼らない快適な生活の技を教えてくれます。
佐野&大野、そしてエネカフェのスタッフの一人は月々の電気代3,000円台! (私はまだ5,000円を少し切るぐらい)

使用済み食料油をつかったオイルランプ、オイルストーブ、それを植木鉢と組み合わせたおしゃれな暖房器具・その名も「テラコッタツ」などなどの、目からウロコの「非電化生活用具」の作り方、使用方法の数々。
どれもみーんな、今日から始められるアイディアばかりです。
右子さんが、私たちの目の前で、七輪でパンを焼いて見せてくれたときは、会場からどよめきが起こりましたよ。
具体的なレシピは、後日、第三部でご紹介しますね。

要は「生活を昭和30年代にもどしてみる」ということに、まとまるかと。
そのくらいが無理せず楽しめるバランスの良さ、と判断します。
コロナ騒動が収まりましたら、鎌倉エネルギーカフェを再開いたしますので、そのときはお知らせいたします。

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カジュの裏庭には、ご存知、石窯がございます。20年前に、近所の石屋さんに古い大谷石を無料で分けていただき、ワークショップ形式にして6人ほどで手作りしました。(徴収した受講料でモルタルなどの材料費を工面!)

はじめは満足に火を熾すこともできなかったのですが、ま、場数を踏みまして、今ではサクッと昼ごはんにパンを焼く、友達と肉料理を楽しむぐらいは「日常」になりました。
薪は、庭の樹木の剪定材。出た灰は畑と染めものに活用。きれいに流れが循環するようになりました。
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ここまで来て、お気づきになった方もあると思います。
そうです。
電気に頼らない生活の知恵を身につけるということは、「災害に強い暮らしが手に入る」ということでもあるのです。これは価値ある「お宝」といえるでしょう。
今は、ガスストーブにも着火や送風に電気が使われるし、電話も電気なしではかからない。そんな恐怖から解放される手を考えていきましょう。

今日から原始人になれ、ではなく、できる一手から始めてみましょう。その不必要な電化製品に使っているお金、「お宝持ち」になるための投資に回してください。

仕込み」をしっかりして、飲み物は、美味しいものを自宅から持っていきましょう。自販機に電気を使うこと、そしてお金を使うことほどバカげたことはありません。(せめてソーラー導入して自販機自家発電!)  原発2基! しかも大量の缶・プラのゴミが出る。ゴミ処理はCO2排出の元凶のひとつです。それで温暖化すれば、あなたの家の冷房費がかさむのです。

最後に少し話を俯瞰に戻しますが、電気は大量に作って送電、ではなく、地域地域の単位で小さく発電、小さく活用、がもっとも有効なシステムである、ということが、エネカフェのたどり着いた答えです。

私たちは自分の手元→地域→国→地球の順番で、この問題に取り組んでいます。
これがすなわち、私たちの稼いだ「お金」という元手の無駄遣い防止に役立ち、「お宝持ちになる」ための資金が増えることになるのです。

私はいま、ポータブルソーラー発電の導入を検討中。パソコンの電気ぐらいは自分でなんとかしようかな。

次回は、いよいよ大物「住宅関連費」に切り込みます!


<<ブログ冒頭の写真>>

鎌倉エネルギーカフェが理想とする暮らしの様子を、イラストレーター・ナツマヤ さんが描いてくれたもの。地域単位のエネルギー循環と、人のつながりを大切にした楽しい暮らし。

いろんな工夫が潜んでいるので、ぜひ、拡大してご覧ください。

◎本日の参考書◎

・「減電社会 〜コミュニティーから始めるエネルギー革命〜小澤祥司/著
・   非電化工房

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2021/05/23

お宝持ち講座「お金の話 Vol.1」

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みなさん、こんにちは!
再び、「お宝持ちになる講座」の時間です。

第一部、5つの準備体操を終え、今回からはさらに話を広げていこうと思います。

まずは、そう、避けては通れない「お金」の話を数回に分けて書いてみようかと。

私たち日本人は、小・中・高の、どの教育課程においても「お金」の扱いに関する教育を一切受けていません。教育の現場という「聖域」を、お金から遠ざけたいという、実にウツクシイ伝統にのっとった結果ではありますが、「扱いにくいものには触れない」という悪しき伝統の結果、といえなくもないですよね。あ、これ、「戦争」についての教育も然り。

そーはいきませんって。

お金は、農業でいえば「水」。よりよい扱い方を心してこそ、よりよい実りにたどりつけるというものです。文科省さん、そろそろ、この問題に向き合いませんか。子どもたちをお金の奴隷にしないために。

どうも私たちは、わけもなく「お金がなくなる」ことに恐怖感を抱いていないでしょうか。その恐怖心がときには死を選ばせることも。由々しきことですよね、これ。

私も子どもを育てているときは、この恐怖心と戦っていました。それで息子との大事な時間より「稼ぐ」ことを優先してしまったことも多く、そのことはほんとうに後悔しています。モノ作ってるんだから、いざとなったら、道端にゴザを敷いて売るぐらいの覚悟はあったはずなのに・・・。

今は自信を持って、経験から言えます。無くなって困るのは、お金より「いい人間関係」の方。逆に、これさえしっかりしていれば、お金に置き換えなくても手に入るものは多いです。友達に集れ(たかれ)、と言っているのではありません。あくまでも「いい流れをつくれれば」ということです。

ということで、さしあたってこの講座では、自らの手を動かすことで、お金に使われない人生の提案を試みようと思います。
そこで、お金を今までの例に従って、以下の2つの側面から捉えます。

押し出す流れ ・・・お金の使い方
取り込む流れ ・・・お金の稼ぎ方

さらに、押し出す流れの中の方は、生きていくのにどうしても必要な5つの項目に分けて掘り下げてみようと思います。それぞれの項目で現在使われているお金は、ほんとうに必要な額なのか、ということを考えてみましょう。

・食費

・水道光熱費

・住宅関連費

・教育関連費

・医療 / 社会保障関連費

それに先駆けまして、まず心すること。
今まで私たちは、「お金を使う」= 消費と思い込んでいませんでしたか? 費えて消える・・・押し出す流れに乗せるということは決して費えて消えるということではありません。新鮮ないい空気を取り込むための「吐く呼吸」でしたよね?
つまり、いい押し出す流れに乗っているものは、すべからく「投資」といえるのです。
ですから、今日から「消費」という言葉は封印いたしましょう。お金を使うのは、あなたをお宝持ちのリッチライフに導く「投資」と位置づけます。

で、今日は、一番手を付けやすいと思われる「食費」からいってみましょう。

まず、今の生活で、あなたが「食」に関して使っているお金はどのくらいか、ちょっと考えてみてください。その食費は、すべて「投資」といえるでしょうか。

単純に考えてみて、毎日の食事を面倒くさいから、あるいは時間がないから、などの理由で外食ばかりにしていると、自分で料理する生活に比べ、約3倍強の食費がかかっている計算になります。
だから「外食はやめましょう」・・・じゃなくて。その大切な人との会食の時間が、かけがえのないものであれば、それはりっぱな「投資」。大事。

明らかにただの「消費」に陥っている部分を見直して、ちょっと手をかけるだけでも、経費を削減できます。「手をかけるって、材料とかお金いるし。夕食をカップラーメンにしたほうが安上がりじゃん」と思う方。ええ、日本のカップラーメン、ほんっとによくできていて美味しいです。でもですよ、それで夕食を済ませた日、いつもよりたくさん間食してません? 食べても食べても満腹にならない、そんな感覚、ありません? ・・・実は、あんまり削減になってないんですよ、それ。(実証済み)

削減できた、ということは、その分は稼がなくてもいいということ。その分の稼ぐ「時間」を別のことに使えます。これはポストコロナ時代のリッチライフづくりには重要なポイントです。(「時間」については後日特集ということで。)

そして、他のどの項目よりも「質を大事にすること」も大切です。つまり、食は健康に直結するので、ここだけは「やすかろう、わるかろう」とは手を切るべきです。(あくまで、できる範囲で。逃げ道確保のたなかです)

現在の政府は、ご存知のように、あまりにも「経済偏重」の舵取りです。安全よりお金。なので、野菜一つとっても、米国の顔色を伺って、遺伝子組み換え品に堂々とノーが言えない。こまったもんですな。経費を抑えるために、怖い素材が出回りやすいのが外食産業界。われわれ消費者は、もとい、投資者は、心して目を光らせてまいりましょう。

心の支えになるような外食は大いに楽しむこととして、毎日の食事は、いい素材で自分でつくってみる。素材を吟味しても、外食よりはお金はかからないはずです。

お弁当、つくってみませんか。

私は仕事の流れが止まるのが嫌なので、仕事場を離れなくていいし、ほとんど毎日お弁当派です。
作ってて思うんですよ、この、ちっこいお弁当箱に食材をツメツメするという、なんともみみっちい作業が、盆栽や箱庭にも通じて、実に日本人DNAを呼び起こすな、と。
「こ、この隅がどうしても埋まらないっ」というときの、自分でも驚きの脳の回転。探すわけです、隅のための何かを。そこでプチトマトや一片のブロッコリーのありがたみに気づく・・・お宝な時間です。

毎日楽に作るには、前述の取り巻く流れの「仕込み仕事」が大事です。これさえしっかりしていれば時間はかかりませんし、ツメツメするのは楽しいっす💓 かわいいお弁当箱、機能性の高いお弁当箱(日本はこれ、すごいですよね!)などを手に入れると、ますます盛り上がります!
それに「取り巻く流れ」がうまく回っていれば、一個のお弁当、スープ付きでも200円はかかっていないと思います。しかも食材は自分で選べますから、安全安心。食べ終わったあとゴミも出ません。いいことづくめです。

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食材にはぜひ、自分で育てたハーブやお野菜をちょびっとでいいので、取り入れてみましょう。そう、そこの植木鉢で育てたパセリ!  隅、埋まった!
ここまでくれば、あなたの食費は今までの半分以下になっているはずです。畑が充実してくればさらに下がります。
その分のお金、稼ぐのをやめるもよし、前から考えていた「投資」・・・学びたかった何かの月謝に当てる、体のメンテに酵素風呂に行ってみる、家庭菜園の道具を買う、などに当てて、いい流れを呼び込んでみるのはどうでしょう。

毎日なんのために仕事しているのかな、とよく考えるのですが、私の場合、今ははっきりしています。
「全ては旨いメシのために」って太字にするほどのこともないか・・・。
なので、この件に関してお知恵をお持ちの方は、ぜひ、ぜひ、ぜひ、たなかにご教授ください。お願いします。

今日は畑仕事もしたし、ブログも書いて頭使ったし、コンビニにチョコを買いに行くか・・・いいんですっ。これは大事な心のチャージなので!

次回は「水道光熱費」の無駄について考えてみたいと思います。鎌倉エネルギーカフェでの勉強の成果をちょこっとご披露!


<<ブログ冒頭の写真>>


お金に置き換えるのもなんですが、お得感がわかりやすいので計算してみました。

毎年夏の畑(家庭菜園のレベル)で育てている中玉トマトとプチトマト。
中玉トマトは3〜4株で最低で1シーズン1kg、プチトマトは7株で1シーズンで最低3kgほど穫れています。一応、無農薬の有機肥料栽培。
苗はどちらもホームセンターで一番安い98〜128円のを買っていますが、3年ほど前からは自家採りの種で育苗したものも4株ほどあるので、費用は全部で700円前後。
今年から肥料はコンポストのみ、灰もピザ窯から出たものを使っているので、いずれも無料。水は井戸水でこれも無料。

同じレベルのトマトを生協のカタログで見ると、中玉は250gで322円(税込)、プチトマトは300gで397円。
すると、私はひと夏、中玉1,288円、プチトマトは3,870円分作っていることになります。
1288+3870-700=5,746円のお得。

プチトマトの1/4はオリーブオイル漬けのドライトマトを作ったりします。
イタリアのブランド「イナウディ」の同じ商品は180g(オイルの重さ込)で1,328円(税込)。オリテラのエキストラヴァージンオリーブオイルは1リットルで840円前後。これで同じものが10瓶はできます。トウガラシは畑のものを使い、にんにくを1個250円(10瓶に十分!)で買ったとすると、
1328×10-(840+250)=12,190円のお得。

5746+12190=17936≒18,000円を時給1000円でバイトして稼ぐとすると、18時間働かなければいけません。


ですが、庭の畑だと、仕事の合間に1,2日置きにちょこちょこ(1日15分程度)手入れすればいいので、2ヶ月間の畑労働を全部合わせても、4,5時間ぐらいにしかなりません。トマト以外の7,8種類の野菜の世話も含めてです。

これに、芽吹きや実りのワクワク感という「お宝」がついてきて、私の場合は収穫後の茎や葉で染めもするので、「お金でトマトを買う」をやめただけで、とってもオトクなリッチライフが手に入ったことになります。



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2021/05/18

お宝持ち講座「小さな自然を取り入れる」

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みなさん、こんちには。
お宝もちになる講座の時間です。

本日は準備体操の解説最終回です。

5.小さな自然を取り入れる

さて、これまでの準備運動で、みなさんの気持ちは「自由」になってきたでしょうか。
自由とは、文字通り「思いのまま」ということですが、これがちょーっとよじれると、「天上天下唯我独尊」みたいになってきて、ま、お釈迦様ならそれでいいんだけど、人間風情がこうなると、せっかく作った流れが一方的になったり、ぐるぐると自分の周りだけを回って、全然他と交流できなかったり、になってしまって面白くありません。

私はその対策に、ちょっと前まで「他人のルールに従わないなら、せめて自分で作ったルールには従う」みたいなことを自分に課していたのですが、ルールだから、と自分を無理に奮い立たせなければいけない場面も多くなってきて、やめました。

そのかわりに、自分の行動が独りよがりにならないように、全てに調和が保てるようにするのに、一番のコンパスが見つかったんですよ。

それが自然のリズムです。つまり「暦(こよみ)」

今のグレゴリオ暦ではなく、旧暦
これは江戸時代後半に整えられた「大和暦」が元になっています。

よく「旧暦」は月の動きを元にした「太陰暦」だと思われがちですが、実は旧暦に登場する二十四節気七十二候 は太陽の動きも基準になっていて、正しくは「太陽太陰暦」と呼ばれます。

今の工房を開いてから、染料はもっぱら、そのへんの空き地とか、谷戸の奥とか、近くの里山などで採っているのですが、ひしひし感じるのは、旧暦の方が、ずーっと草花の動きに合っているということです。

今の暦の1月7日(人日の節句。 七草粥の日) では、七草なんか、全然生えてません。
これが旧暦の1月7日 (今年は2月18日でした)だと、鎌倉の空き地でも、ちゃんと芽吹いたばかりのセリやナズナ、ハコベ、ホトケノザ、オギョウなどを見ることができます。今はスズナ(カブ)、スズシロ(大根)は野生のものはあんまり見ませんが。

さすがに梅雨時にするのもなんだから、お盆だけは旧盆のほうが今でも幅をきかせていますけど、元旦は寒々しいですよね。「初春」とは程遠い。

国際社会で生きていくにはグレゴリオ暦は必要ですけど、こちらは政治の世界だけにして、文化面やファッション、生鮮食料品の分野は旧暦を使った方がずっとよく回ると思いませんか。
特に生鮮食料品は、グレゴリオ暦に合わせるために無理な温室栽培なんかして、エネルギーの無駄遣いです。

人の気持ちは、体感温度とか、風の匂いとか、鳥の鳴き声とかに、無意識に大きな影響を受けているもの。人の財布はそこをくすぐってこそ、ぱぁっと開くのではないでしょうか。体感に合わないデパートの季節の仕掛け、ときどき、痛い。

この点、中国の人たちは暦の使い分けが上手ですよね。旧正月は華やかです。中秋の名月は、なんと休日です。

数年前、ルナワークスの高月美樹さんとご縁を頂いて以来、高月さんのプロデュースする「和暦手帳」を愛用しています。

月の動きを意識して毎日を組み立てるのが、本当に楽しいです。

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この頃特に、新月は大事にしています。ちょうど息を吐ききった状態」の日なのです。新月から満月までの半月は「取り込む流れ」をサポートし、満月から新月までの半月は「押し出す流れ」をサポートしてくれるのです。なんとなく、これは意識して、その日の仕事を選択しています。

人間国宝の染織家・志村ふくみさんによると、藍を建てるのに最も適しているのは新月の日なのだそうです。還元力の高い日なのでしょう。

もう少し広い視点で宇宙のリズムを表した地球暦もおすすめです。

ってな具合に、普段使う手帳やカレンダーを自然の動きを意識できるものに変えてみるのも「小さな自然を取り入れる」。
そのほか、
・草花、野菜を育ててみる
・俳句を読む (季語が必要ですからね)
・写真を撮る
・野鳥観察
・野草料理
などなど。
あと、どんなことがいいでしょう。みなさんの習慣、教えてください。

最後に、手帳の話が出たので、ついでに書いちゃおう。

手帳の日々のページには、忘れてはいけない人との約束や、納品日、締切などを除いて、
やるつもりの「予定」を書くのはやめましょう。

明日は、布団干して、冷蔵庫の片付けして、アイロンかけして、トイレの掃除して、と、流れを作るぞ! と張り切って予定を書いても、恐らく、半分も実行できませんよね?
そうすると、自己嫌悪に陥って、それこそ流れが止まります。

手帳には、その日したことを書きましょう。すると、その日のページを埋めたくなって、あれもやっちゃえ、これもやっちゃえ、って、小さな仕事が驚くほどできちゃいます。

<<私の先週のある日>>
・植木に水やった
・機織り上げ
・ピアノの練習
・エプロン縫った
・トートバッグの仕上げ(針仕事ね)
・爪切った
・ぬかみそ混ぜた
・肉まんのアンつくった

どーです、充実してるでしょ?
どんな小さなことでも書きつけると、そのうちに「雑用」という仕事は一つもないな、と思えて、切った爪まで愛おしくなる。
お試しください。

今日まで毎日お付き合いくださって、ほんとうにありがとうございました。

これで「お宝もちになるための講座」第一部を締めとさせていただきます。

3,4日お休みを頂いて、次回からは、この5つのキーワードをもとに話をさらに広げていきます。
第二部は週1,2回のペースで進めさせていただきます。
幕開けは、はい、避けては通れない「お金の話」をじっくりと。


ご意見、ご感想はどうぞコメント欄まで。(ちっちゃくて見にくいですよね、すみません)

深謝。

たなか牧子拝

<<ブログ冒頭の写真>>

自宅のトイレ。

以前ビーチコーミングにハマっていたときに、材木座海岸で拾い集めていた古いガラスの薬瓶の一つに、真鍮のワイヤーを巻いて一輪挿しを作りました。
この場所には、かならず、そのときに野で咲いている花を見つけてきて挿す、と決めています。
季節のめぐりが身近に感じられて楽しいです。意外と見つからなくて困るのが、夏です。

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