つるの徒然日記

2022/09/22

雷乃収声

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明日は秋分の日。
七十二侯では「雷乃収声(かみなり すなわち こえを おさむ)。
今年の晩夏、鎌倉界隈は雷が多かったです。稲の最後の成長に恵みをもたらすというこの時期の雷、すなわち「稲妻」も、そろそろ収まる、ということのようですね。

工房の裏庭のちっこい田んぼとバケツ稲、本日めでたく稲刈り。

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2022/09/19

つるの織部屋の、障子のこちら側

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台風。風が強いと、いろんなものが訪れる感じがして心がそわそわします。

そんな「訪問者」の相手をしながら仕事中。

一応、染織家ですが、はい。

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2022/09/16

藍染日和

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今年は藍がめの調子がすこぶるよいです。

今日の仕事はまず、藍染めから。
この井戸水、ミネラル分が多いらしく、藍染めの糸を少し黒っぽく仕上げてくれます。

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2022/09/14

モノつくりに乾杯! その2

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ちょうどひと月前にこのブログでご紹介しました山田五郎さんの「オトナの教養講座」。

カジュが出た回の公開切り抜きバージョンがアップされました!!
日本をモノつくりを大切にする国に、技術者がかっこいいと思ってもらえる国に!

五郎さんがおっしゃることは、モノつくりの端くれの我が身には、殊のほか沁みました。

五郎さん、ほんとうにほんとうに、ありがとうございます!



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2022/08/29

稲の妻

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おお、今朝は涼しい。


先週の水曜の夜。
鎌倉界隈は豪勢な雷雨でした。


この時期の雷は、稲作には大切な要素なのだそうです。
雷を浴びることで、稲穂が米粒を膨らませる力を得るのだとか。

だからこの時期の雷をとくに「稲妻」「稲光」と呼ぶと。
画家・望月麻里さんに教わりました。


花が終わったうちのちっこい田んぼの稲穂も、今朝見たら心なしか粒がしっかりしてきたような。


井戸の水の冷たさとともに、秋の到来を感じる葉月三日。



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2022/08/13

モノつくりに乾杯!

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今週と来週は、工房のあるカジュ・アート・スペースの他の教室は、一斉にお盆休みに入っていて、昨日も今日も、工房でひとり。
今日も日中は染めものして、機織って過ごしました。機に座っている間は「思考の旅の時間」でして、今日は、こうして私のようにモノをつくって暮らしを立てている仲間たちのこれからはどうなるのだろう、ということをぐるぐると考えていました。

そして夜。
今夜は、毎週楽しみにしている山田五郎さんの「オトナの教養講座」(ちょーオススメ!)の、久しぶりの生配信がありました。時々行われる生配信では、五郎さんへの質問を受け付けているので、今回は私も事前に投稿してみましたよ。

昨年11月にこのチャンネルでテューラーを取り上げていたとき、デューラーの故郷ニュルンベルクについて五郎さんが解説していました。
「このニュルンベルクという街は職人たちの街で、教会や王族の支配を受けずに独立自治を保っていたんだ。この頃の見習い職人は、『遍歴修行』っていうのに出るんだよ。いろんな親方の工房を回って修行するの」・・・ん? どこかで聞いた話だぞ。

そうなんです。

実は2008年に、その旅の途中の遍歴職人が3人、カジュに3週間滞在したことがあるのです!
初めてその3人に会ったときは、絵本から抜け出たような彼らの出で立ちにびっくり!


Walz(ヴァルツ)と言われるその旅の風習は、スペインの一部とドイツ語圏に今でも残っています。
彼らとのふれあいを通して、ヨーロッパの職人のプライドの高さをひしひしと感じまして、ニュルンベルクが独立自治を保っていたという五郎さんのお話も、大いに納得できました。

日本の学校教育では、「芸術」や「ものつくり」に対する意識が低すぎないでしょうか。「美術」「音楽」「技術家庭」が得意な子供たち、もっとリスペクトされてもいいと思うのですが。

で、「日本のアーティストや職人たちの世界をもっと裾広がりにするには、今、何が必要でしょうか。五郎さんのご意見を伺いたいです。 」と投稿したところ、今日の配信の最後に、五郎さんが答えてくださいました。

「やっぱり、教育じゃないかな。日本はものつくり大国とか言いながら、ちっとも職人たちを大事にしていない。みんながみんな大学に行って、サラリーマンを目指すのがいいみたいなね。で、ホワイトカラーが職人をアゴで使うような・・・おかいしいよ」

胸がスカーーッとしました!!

モノを作る人も、お勤めする人も、等しく尊敬される社会の実現のために、まずは学校。五郎さんもおっしゃっていましたが、今の学校の美術や音楽の授業は、わざわざキライにさせるようなことばかりやっています。(もと美術講師、大いに反省・・・。)

ま、とりあえず、人々の尊敬を受けられるようなイイモノを、日々、作ってまいりましょう。

昼間機織りしながら悶々としていたことを、五郎さんがバシッと言ってくださって、ほんとにうれしかった!
ありがとうございました。

皆さんも、ぜひリンクから今日の生配信アーカイブ、ご覧ください。







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2022/08/12

お宝、あるのになぁ。


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夏はおかげさまで染料に困らない。

20年以上染め見本サンプルを作っているので、工房周辺ではもう目新しい輩にはお目にかからない・・・なーんてことは全然ない。
かならず、ニューカマーに出会う。

ずっとずっと「どこかに生えてないかなぁ」と思っていたこちら。いた、いましたよ。アパートが壊されて新しくできた空き地に。

スベリヒユ。

実は、オメガ3が豊富に含まれているという食材としてもなかなかの優れものであることが判明。
湯がくと滑りが出て、くせがなく、ごま和えが美味💓


「もうちょっと追加で採ってこよう」と思って今朝空き地に行ったら・・・嗚呼、ない!

 

そうなんですよ、夏はこれがあるんですよ、草刈り。

ま、だから、いい野原を維持できてはいるのだけれど。相場師の読みに近い「そろそろ草刈りか」を予見する能力が求められますな(笑)。

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2022/08/11

クロモジのクラフトコーラ

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残暑お見舞い申し上げます。

コロナで2年間お休みしていましたが、今年の夏は恒例の「1日ワークショップシリーズ」を開催しています。

日曜日は「クロモジでクラフトコーラを作ろう!」
私も参加しました。

クロモジの枝葉を山のように煮出して、ほかにアニス、カルダモン、シナモン、レモン、生姜、そしてコーラナッツなどのスパイスも贅沢に使用。甘みは黒糖と未ざらしの甜菜糖。香りも味も極上のシロップができました。

クロモジって本当にすごいんですね。
リラックス効果、リフレッシュ効果、保湿、防虫は当たり前。ビックリなのは、インフルエンザウィルスの細胞への吸着と侵入を99.5%もブロックするという驚きの効能! 日本のハーブ、素晴らしい!

これで厳しい残暑も乗り切れまする。
原先生、ありがとうございました!

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2022/07/20

江戸時代のキラキラネーム


最近、ちょっと西洋絵画の歴史にハマっていまして、それに伴いヨーロッパの王朝の家系図などを繙きました。

今更ですが、どーしてこう西欧人、おんなじ名前の人が多いのでしょう。王様の名前、混乱をきたすこと甚だしい。 
王朝に限らず、西欧は総じて名前の種類が少ないですよね。キリスト教が及ぼすシバリ(という言葉が適切かはさておき)がかなりきついように見受けられます。

そこへいくと、日本人の名前のなんと多様なことでしょう。 創作、自由自在。
近年は加えて、「キラキラネーム」と呼ばれる、いわゆる伝統を度外視した新しいネーミングも生まれています。

WIKIによればキラキラネームとは「伝統的でない当て字や、外国人名やキャラクター名などを用いた奇抜な名前の総称」ということらしい。

「明日(ともろう)くん」「茶名(ティナ)ちゃん」・・・よく考えつくこと。

ちなみに、キラキラネームの反対は「シワシワネーム」というらしい。
女の子なら「子」のつく名前などがそれだそうです。 あ、そう。

しかしながら、女の子の名前に「子」がつくようになったのは平安時代の貴族社会からで、一般女性に使われ出したのは明治以降。
当時なら「牧子」もキラキラだったのさ!

そして見つけました、江戸時代サムライ男子のキラキラネーム。その名も「東百官(あずまひゃっかん)」。

東百官とは、実際には存在しない朝廷の官職風の人名のことだそうで、はじめは学者たちが「品がないからやめなさい」と警鐘を鳴らしていたとか、いなかったとか。
が、次第に名門の家でも使われるようになって定着したそうです。私たちがテレビで見る時代劇に出てくるお侍さんの名前も多くは東百官。一例をご紹介。

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なんだ、「丹下左膳」なんて、キラッキラのピッカピカじゃん!

日本人は昔から「◯◯風」というのに弱い。
「プロヴァンス風豚肉の煮込み」「北欧風家具」「ドイツ風」「フランス風」・・・挙げたらキリがありません。

いずれにしても、「あこがれ」という気持ちから、それらしきものをバーチャルに楽しむ、という気質の表れでしょう。
これはもはや伝統です。(笑)

いまだに西欧風の名前へのあこがれが支配するのもちょっと寂しい気はするけれど(英語がかっこいいという感覚が、すでにシワシワだと思うんですけどね)、いずれにしましても、名付ける親御さんにも、名付けられるお子さんにも、幸、多かれ。

(2022年 カジュ通信 春・初夏号より)

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2022/07/19

滑稽酒脱

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10月に、カジュ祭ですっかりおなじみの掛田商店で展覧会をさせていただくことになりまして、先週、打ち合わせのため久しぶりに訪ねました。

木の香の漂う素敵な店内には、厳選した蔵元から仕入れたいいお酒がたくさん!

それにしても、日本酒のラベルって、個性的なものが多くで楽しいですね。一升瓶はワインの瓶より大きいから、デザインのしがいもあるというもの。これだけで展覧会ができてしまいそうです。
お酒に込めた思い。それを象徴するネーミング。それを表すラベル。
これなんか、もうアートだと思いますよ。

加茂福酒造の、その名も「裏死神」!
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数年前からお酒が飲めなくなってしまって、「その心」を舌で味わえないのが残念・・・。

2014年になりますが、写真家・土居麻紀子さんが「機を織っているところを撮らせてほしい」と工房にやって来ました。長野にあるワイナリー
Aperture Farm(アパチャーファーム)からワインのラベルの写真を依頼されたのだそうです。
「ワインのラベル・・・になるのかな、機織りの写真って・・・?」と言ったのですが、ワインに込めた思いを聞いたら、機織りがいい!と閃いたそうなのです。

たくさんの写真の中からワイナリーの人が選んだのは、綜絖を通る経糸の写真でした。
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数ある候補の中からこの写真を選らんだ理由は、機織りの綜絖と糸の交わりがとても気に入ったから。素敵な人間関係の様に人と人が繋がり、交わり、そして色々な物が産まれる。特に色々な会話が聞こえてくる食卓の様な印象を受けました。そんな、楽しい食卓にこのワインがあって欲しいと思いラベルになりました。」(写真と文 /  Aperture Farm FBページより)

一本いただきまして(その頃はまだ飲めてた)、友人たちと飲みました。どこまでも優しく柔らかな味わいだった記憶があります。

私自身の織りも、かくありたい、と思います。



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