つるの徒然日記

2023/09/20

サルスベリの贈り物

380431660_6261741837264313_3517979483873

夏のWSシリーズ、昨日(9/18)は自分担当の最後の草木染めWS。
暑い中、ご参加ご参加くださった受講者のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

今年は藍染め2講座、草木染め2講座をセッティングしましたが、すべて満席となりました!

植物、染め、絞り・・・そんなじみーな世界にこんなにたくさんの方がお心を寄せてくださったことが、うれしかった!

最後の染料は、元気なサルスベリ。紫がかったうつくしい黒を染め上げてくれました。

百日、花を咲かせ続けてくれたサルスベリ(百日紅)の花かげにも、たくさんの実が。
つまり、夏も終わりということです。

野をみれば、ススキも穂を出し、イチョウにはたわわに銀杏が。

今年ばかりは夏の終わりに淋しさは感じないですね。

嗚呼、秋到来、心底うれしい。

| | | コメント (0)

2023/09/05

日々是好日in 材木座

Img_6551 Img_6550


日曜日のアタシはえらかった。(9/3)


6時起きして自宅の草むしりをした。 えらい、アタシ!
そして、掃除も洗濯も常備菜の仕込みもした。
ほんと、えらい、アタシ!

それもこれも、午後に楽しい予定があったからなのですよ。

ハルバル材木座さんに初めてお邪魔しました。
さすがゑんさん。ご自身の展示だけでなく、楽しいお仲間いっぱいのマルシェになっているぢゃないですか。

Img_6559 Img_6556

 Img_6555 Img_6552
くー、悶絶美味しいフードブースまで。
和のブラマンジェで昇天しました。
Img_6561


午前中よく働いたからねー、こんなご褒美が待ってたよ!

幸せな日曜でございました。

| | | コメント (0)

2023/08/31

魔女る。

371840067_6196106113827886_7081675320980

午前中に帯を織り上げたので、午後は「魔女タイム」。
薬草のブレンド。
アカメガシワ、ドクダミ、クマザサ、クワ・・・。

今夜は満月。ふ、ふ、ふ。

 

| | | コメント (0)

2023/08/22

たのんだよ!

368303568_6162359097202588_1847361541682

一生懸命世話しているのに、暑さに負けてしんなりしている畑の野菜たちを横目に、まーったくお世話していないのに、わさわさと茂るアカメガシワ

優秀な染料であるばかりでなく、実は効能の高い生薬であることを知りました。
夏までに採取した葉、赤い茎を干してお茶にすると、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃痛、胃酸過多に特効らしいのです。

本日、工房スタッフ・はるかちゃんが、きれいに刻んだり洗ったりしてくれたので、この強力なお天道さんの力を使って乾燥工程中。

私の胃痛に果たして効くか?
人体実験いたします。

| | | コメント (0)

2023/07/31

天国と地獄

Img_6548 Img_6549

先週金曜日。今日もお天道様は朝から張り切っています。張り切りすぎです。
その炎天下、よせばいいのにお江戸で展覧会巡り、5つハシゴ。

東京都美術館でマチス展と荒木球奈展を観て、上野駅に戻る途中にふと国立西洋美術館の前庭に目が留まりました。
「そうだ、ここには・・・」

国立西洋美術館には、ロダンの「地獄の門」があります。

原型はパリにあって、その型をつかって、後にいくつか鋳造されたものの一つがここにあるのです。
パリの装飾美術館の為に作られた連作の一つで、ダンテの神曲がモチーフになっています。
有名な「考える人」は、もともとこの作品の一部だったのですね。

人間の、地獄に対するイマジネーションというのは、計り知れないものがありますね。
逆に、ふと考えてみると、「天国」「極楽浄土」を扱った美術作品って、地獄をモチーフにしたものに比べて極端に少ないような。

うーんたしかに、天国って、退屈そう。(笑)

怖いなら具現化しなければいいものを。
どーよ、この精魂こめまくった「怖いもの見たさ」の仕事ぶり。芸術のモチベーションのほとんどは、人間の愚かなサガの数々なわけだなぁと改めて思うのでした。

恐怖は、行動を律する反面、差別、過剰防衛、・・・からの根拠のない攻撃、排他、不寛容につながります。やはり、そこに行かないためには、それが「楽しいかどうか」を確認することなんでしょうね。ワクワク、大事。


アニメ「鋼の錬金術師」を見ていたら、終盤に出てくる「真理の門」(ちらっとみえた向こう側の面) が、たしかこの「地獄の門」と同じデザインでしたよ。(ちがってたら、すんません)。



| | | コメント (0)

2023/07/18

夏のワークショップのお知らせ

Img_5103 For_cover08


8月、9月は、工房のあるカジュ・アート・スペースでは一日ワークショップ週間が開催されます。

私が担当の講座は以下の2つです。
ご予約、お早めに!
お待ちしております!

◆New草木染め入門 たなか牧子
  ◆8/29(火)・9/18(月・祝) 10:00 〜15:30
自然から美しい色をもらいましょう。身近な草木を煮出して風呂敷、 スカーフなどを染めます。
草木染めの基礎・家庭で安全に染められる方法が学べます。
簡単で楽しい絞り染めのテクニックも!

Img_3344 Img_3132

◇参加費 
・一 般 / ¥3,500+材料費  
・友の会会員 / ¥3,200+材料費 
・小・中・高校生 / ¥1500+材料費
※「鎌倉染色彩時記」クラウドファド・リターン券、路地フェススタンプラリー商品券使えます。

講座内容に関するお問い合わせメールはこちら

◇持ちもの お弁当、エプロン、ビニール袋、染めてみたい木綿、麻、絹のもの、ゴム手袋

◆New藍染めの絞り入門    たなか牧子
  ◆8/26(土)・9/10(日)10:00 〜15:30
夏にピッタリの藍の布。カジュにある藍がめを用いて藍の絞り染めの布を作りましょう。絞り技法は、伝統手法からモダンテクニックまで。自分で作る合成藍の藍ガメレシピもお教えします。

Img_5096 Img_5102 Img_5103

◇参加費  
・一 般/ ¥3,500+材料費  
・小・中・高校生/¥1,500+材料費
※「鎌倉染色彩時記」クラウドファンド・リターン券、路地フェスタスタンプラリー商品券使えます。

講座内容に関するお問い合わせメールはこちら
◇持ち物 お弁当、エプロン、ビニール袋、染めてみたい木綿、麻、絹のもの、ゴム手袋。






| | | コメント (0)

2023/07/12

シカクいらしい。

358482536_6030883727016793_1046654858844 359777984_6030883850350114_8214547397675


夏の畑、絶好調。

自然観察のおっしょさん・阪口泉さんが、大船のフラワーセンターの隅っこで干からびていた四角豆のツルを見つけてタネを採取したそうで、見事育苗に成功したとのこと。

その苗を5月に分けていただいて、大切に育てまして、やっと花が咲きました!

右がインゲンのお花。白くてちっちゃめ。
左が四角豆。薄紫のお花、でかっ!

四角豆・・・本当に豆の鞘が四角いらしい。

たのしみだなぁ。
泉さん、ありがと❤️

| | | コメント (0)

2023/07/07

七夕

358484794_6013430992095400_7521412454989 358658993_6013431502095349_3378621502249

今日は七夕。
鶴岡八幡宮では伝統に則って、カジノキの葉(を模した紙)に願い事がかけます。


週初めから、仕事場の笹を切って玄関にかざって、色紙とペンを置いておきました。
すると、生徒さんたちが思い思いに願い事を書いてくれまして。


その中の一つに目が釘付けになった。
覚えたばかりであろうひらがなで綴られているその願いは、ほしいものでも、将来の夢でもない。


「ろしあ と うくらいな の せんそうが おわりますように」

 

| | | コメント (0)

2023/06/11

日々是好日

352189645_619755540119817_90549302341561 349663990_637323284582646_39660104377355

雨音、ガビチョウやウグイスの声をおともに機織り仕事。
4月のそごう美術館ヒュージアムショップでほとんど売れてしまったブックカバーの新作をつくっています。

このシリーズは、得意な浮き織りのバリエーションで織っていて、一回にだいたい6,7冊分の経糸をまとめてかけます。

そこに違う緯糸をいれて色違いをいろいろ作るわけですが、色と色の織りなす化学反応には毎回驚かされるばかり。緯糸の色によって、経糸に仕掛けた配列の思惑が、まったく違った形で浮き出てきます。
たった一本の経糸の色が、全体の印象を変えることも。

だいたい毎回予想は、いい意味でも悪い意味でも、裏切られる。

きっとこれから先も、完全にその妙を操ることはできないものと思われます・・・。

| | | コメント (0)

2023/06/04

「羊」からみえるもの

350127920_251787620872922_67742884367445

30日の火曜日。
久々に工房をでて、遠出しました。
行き先は埼玉県川口市。

昨年度の紡ぎクラスの生徒さんA.Mさんのご親戚のお家のとなりに、食用の小さな羊牧場があって、「毛刈りをしたから、いるなら(羊毛を)あげるよ」とのことで、出かけて行ったのです。

牧場というほどの大きさではなく、こじんまりと羊とヤギが飼われていました。
オーナーのお話によると、イスラム文化圏の人が、こぞってお肉を買いに来るのだそうです。

しらべてみたところ、90年代から、川口市とお隣の蕨市にはたくさんのクルド人が流入、定住しているのだそうです。蕨市にいるクルド人は「ワラビスタン」と呼ばれているとか。
中小の工場が多い川口市では、貴重な労働力なのだそうです。
ラマダーン(イスラムの断食月)が終わると、振る舞いの宴をする習慣があるため、「かなり遠くからも買いに来るよ」とのこと。

毛刈りされたばかりでスッキリしたコリデール(左)とサフォーク(右)
日本で飼育されている羊はほとんどがこの2種類です。そもそも高温多湿の日本は羊の飼育には向きません。この2種類だけがなんとか日本でもやっていけるというわけです。

350011822_1724274714693243_3334228365907 350124598_1223978941637560_5003576156407

その点、ヤギは昔から日本人のお友達。ここにもたくさんのヤギがいま した。
そういえば、ヤギの毛刈りって聞かないなぁ。伸びないのかな。
350257734_941277367123093_59220959694921
なんと、クルドの方々、羊よりヤギ肉を重宝がるのだそうですよ。


今年刈られた毛は、別にとっておいていただいたので、きれいでしたが、昨年のものは「まさか欲しい人がいるとは思わないからさ、畑に撒くつもりで、放ってあるよ」というではありませんか。
おお、ほんとだ、畑の隅で雨ざらし・・・。すでに大部分はバクテリアにやられて黄変し、分解されています。
343544394_270759098738286_36406791865472
そのなかから、使えるところを探し出して、げーっと!
343667739_1291802321426313_6967000036081 

現在、ウールを含め、全ての糸の値段が高騰し、手仕事の現場も大打撃を受けているのですが、一方で、こうして使える素材が「不燃ゴミ」として捨てられているのです。
本当に残念でなりません。

明日から、洗毛作業に入り、染色して、糸に紡ぐ、フェルトを作る、などに活用していきたいと思います。

この日のお昼ご飯は街で見つけたトルコ料理の大衆食堂でチキンケバブの定食。ボリューム満点! 味も絶品!
お店はクルド人のお客さんばかりでした。
348362216_6655534971137348_5570671941642 348380483_1209420416428154_3218224863145

日本もいろいろ。

羊をめぐる、たのしい旅でした。






| | | コメント (0)

より以前の記事一覧