SUPINNUTS117号
この投稿をInstagramで見る
【学名】 Rhaphiolepis indica var. umbellata,
Rhaphiolepis umbellata (Thunb.) Makino
【英名】 Indian Hawthorn, Yeddo Hawthorn, Japanese Hawthorn
【別名】 ハマモッコク、テーチ、テーチギ(奄美大島)、 テカチ(沖縄)
【科】 バラ科
日本原産の常緑低木。
日本では四国から九州、韓国、台湾までの暖地の海岸近くに自生します。これが別名ハマモッコクの由来といえます。
海岸近くに自生できるのは潮風や大気汚染に強い性質を持つためで、庭木や公園樹として植栽されることも多いです。なので関東でも見ることができます。山形あたりが北限のようです。
変異が多く、マルバシャリンバイ、シマシャリンバイ、オキナワシャリンバイ(ホソバシャリンバイ)、アミバシャリンバイなど、種類多数。
学名のRhaphiolepis(ラフィオレピス)は、ギリシャ語のrhaphis(針)+ lepis(鱗片)」が語源。和名のシャリンバイは輪生する葉の配列の様子が車輪のようで、花が梅に似ることに由来します。
樹皮にタンニンが多く含まれることから、これを煮出した液で染色し、鉄媒染で得られる深い黒が奄美の黒大島紬を生み出しました。
(写真出展)
樹皮を煮出した液は、深いワインレッド色。鉄媒染する前は赤みの美しい茶色に染まります。
昭和38年(1963年)、オランダのベアトリクス王女の来日の際、長崎県の出島に植えた記念樹がバラとシャリンバイ。(オランダは世界有数のバラ育種国で、王室関連でも当時のベアトリクス王女にちなんだ品種(ケニギン・ベアトリクス)が存在することからバラが選ばれたのでしょうか)
生薬としての記述はあまり見当たらないのですが、ミソハギ科の生薬「指甲花」の代替薬として、毛染めに用いるという記述が見つかりました。
そうか、お歯黒の要領で白髪も染まるのかしら。絹糸が染まるのですから、イケるかもしれません。
熊本大学の資料には葉が消炎、潰瘍、打撲(外用)に使用されることが記されています。おそらくこれは、多く含まれるタンニンの作用を利用することで得られる効能ですね。
実はブルーベリーに似ていますが、食用には適さないようです。
材は硬く緻密で、木槌などをつくるとか。
木ノ実マイスターの友人が、山形で採取したというシャリンバイの実をくれました。染料として有名なのは樹皮ですが、実もなかなか。
1時間ほど煮出すと、液はうつくしいワイン色に。
アルミや錫で穴色(ししいろ)や洗柿(あらいがき)、鉄で墨色。
銅媒染の唐茶色が特筆すべき美色。
黒大島のあの「黒」は、深い赤茶に支えられていたのですね。
花言葉は、「愛の告白」「そよ風の心地よさ」「純真」 。
3/7の誕生花。 長崎県の県木。
◎参考サイト/ 文献
・http://ja.wikipedia.org/wiki/シャリンバイ
・https://www.hana300.com/
・http://www.e-yakusou.com/
・https://www.uekipedia.jp/
・https://lovegreen.net/
・https://gkzplant.sakura.ne.jp/
・https://morinokakera.jp/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「葉っぱで見分け五感で楽しむ樹木図鑑」林将之/ 著 ナツメ社
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「シーボルト日本植物誌 <<本文覚書篇>>」大場秀章 / 監修
・「和漢薬」赤松 金芳 / 著医歯薬出版株式会社
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
【学名】 Prunus × yedoensis Matsumura
【英名】 Japanese cherry
【生薬名】 桜皮(おうひ・樹皮)
【科】 バラ科
ちょっと季節外れですが、なんとアップしていなかったことに気づきましたので、書きます!
日本の桜はも伊勢の朝熊神社の桜が発祥とされています。
時は江戸時代末期。その頃の江戸は一代園芸ブームでした。
その背景があって、ソメイヨシノ(染井吉野)は、オオシマザクラ(大島桜・P. lannesiana var. speciosa)とエドヒガンザクラ(江戸彼岸桜・
P. pendula Maxim.f. ascendens Ohwi)の交雑種で、染井村(東京都豊島区駒込付近)の植木職人がつくりだした新品種。いわば、時代に後押しされたプランド品でした。これが大当たり。瞬く間に全国に広がっていったのです。
野菜で言えば「F1」、つまり、次の世代にその特徴を受け継がせることができない(、種子で増えることがない)ため、接ぎ木などで増やすしかありません。いわば全国にあるソメイヨシノは”クローン”。そのため病気や害虫に弱いという弱点があります。
最初の頃は吉野桜と呼ばれていましたが、吉野山の山桜との混同をさけるために藤野寄命博士が「染井吉野」と命名したそうです。
気象庁が各地の桜の開花基準にしている品種でもあります。東京周辺は靖國神社の桜が基準だそうです。
明治時代に、友好のシンボルとして東京からワシントンに贈られ、今でも毎年桜祭りが開催されています。その返礼として、アメリカの象徴の花である花水木(はなみずき)が日本に渡来しています。
工房の近くの頼朝の墓付近には、大蔵頼朝商店会の有志が守っているソメイヨシノの並木があります。
3月の末には毎年桜のトンネルができ、そこだけ光が余計に当たっているような華やかさとなります。隠れた鎌倉のサクラ名所です。
開花直前の桜の樹皮を煮出して桜色を染める話が志村ふくみさんの著書「一色一生」に記されていますが、工房では剪定された枝を折々染めています。桜色が出るのは山桜や八重桜で、ソメイヨシノは黄色味が強く、オレンジ色、樺色などになります。
自生する山桜などの樹皮は生薬としても用いられます。煎じた液を服用すれば咳止めに、おできや湿疹には直接塗るとよいそうです。入浴剤として用いれば、あせもなどに効果。
また、樹皮は伝統工芸品にも使われますが、最近その乱獲が問題になっています。
煮出すと、「桜餅」の香りが漂うんですよねー。こまった。
赤味を強くするには染液を一晩寝かせるとよいです。
「世の中にたえて桜のなかりせば、春の心はのどけからまし」
と在原業平は詠みましたが、咲くまでそわそわ、咲いたら散るのが心配でそわそわ・・・まこと日本人の心を乱す花であります。
花言葉は、「優れた美人」
4/1の誕生花。
◎参考文献 / サイト
・http://www.e-yakusou.com/
・http://ja.wikipedia.org/wiki/エドヒガン
・http://ja.wikipedia.org/wiki/ソメイヨシノ
・http://www.hana300.com/
・「和漢三才図会」 第87巻
・「草木染め 染料植物図鑑」 山崎青樹/ 著 美術出版社
・「よくわかる樹木大図鑑」平野隆久/著 永岡書店
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
今、月一の染め教室では、一月に一つずつ伝統の絞り染め技法にスポットをあてて、掘り下げています。
9月は「雪花絞り」。
日本の板締め絞りの発展は、折り紙の伝統があってこそだな、と思います。
この動画、今日現在5.3万ビュー、1,300以上のいいねがつくというわたし的には大バズり。
外国の方からのいいねが多いのに驚きました。
昨今は「タイダイ」ではなく「SHIBORI」がそのまま通じるようになってきましたし、嬉しい限りです。
若い職人さんが一人でも多く増えますように。
【学名】 Crassocephalum crepidioides,
Crassocephalum rubens auct. non
【英名】 Redflower ragleaf, Okinawa Spinach, Fireweed
【別名】 ヤマシュンギク、ショウワグサ(昭和草)、ナンヨウシュンギク
【別名】 カトウコウ(仮茼蒿)、マンテンヒ(満天飛)
【科】 キク科
原産地はアフリカで、南洋方面に帰化している一年草。
日本では第二次大戦後に帰化(1950年に福岡で発見されたのが最初とされています。)
現在は山間部、特に森林が伐採された際などに一斉に出現し、パイオニア植物として姿を見せています。
このように森林域に侵入する帰化植物は珍しいのだそうです。
ちなみにこの「パイオニア植物(先駆植物)」とは、裸地などの厳しい環境に最初に侵入し、定着する植物のことをいいます。地衣類やコケ類、ススキ、イタドリなどが代表的で、栄養が少なく乾燥に強い性質を持ち、その後に続く植物の定着を助け、土壌を形成する役割を果たします。
学名のCrassocephalumはギリシャ語のcrassus(太い)とcephalum(頭花)から。
初夏から秋にかけて地上部分を全草を乾燥させたものを生薬で「仮茼蒿」「野茼蒿」といいます。
煎じて服用すると、利尿、感冒による熱、乳腺炎、腸炎、消化不良に効果。
また、春の若芽、若葉は食用となります。熱湯で茹でてさらして食べるとシュンギクのような香りと味がすることが別名の由来です。
他に、辛子マヨネーズや胡麻で和えもの、天ぷらなど。
イギリスのサイトによりますと、アフリカでは商業的に栽培されている野菜だそうです。
柔らかくジューシーな葉と茎は粘液質で、特に西アフリカと中央アフリカではスープやシチューの具として使われるそうです。。特にナイジェリア南西部で人気があり、葉を軽く湯通しして余分な水分を切り、ピーマン、タマネギ、トマト、メロン、時には魚や肉と一緒に調理してスープやシチューを作るんだとか。シエラレオネでも葉は人気があり、落花生ペーストを使ったソースにされるそうです。オーストラリアでは、サラダ菜として調理したり生でも食べられたりしているそうですが。
一方、東アジアでも古くから野菜として食されている、という記述も見つかります。
パイオニア植物・・・のはずなんだけど、今回工房の庭で見つけたベニボロちゃんは、先住の野草たちにまみれて遠慮がちに咲いていましたね。
ずっとずっと地中にタネが眠っていて、この暑さで庭の野草たちのバランスが崩れてひょっこり出てきたのかもしれません。
一株だけすくっと生えていたものを採取して煮出してみました。
キク科特有の甘みのないキリッとした芳香。染液は透明感のある黄色となり、アルミで木蘭色(もくらんじき)や女郎花色(おみなえしいろ)、
銅で梅幸茶(ばいこうちゃ)や柳茶(やなぎちゃ)、そして鉄媒染の山葵色(わさびいろ)や老竹色(おいたけいろ)が特筆すべき美色。
花言葉は「純粋な心」「大切なのは、外見より中身」
・・・外見もイケてますよ。

◎参考サイト / 文献
・http://ja.wikipedia.org/wiki/ベニバナボロギク
・https://www1.ous.ac.jp/
・https://gkzplant.sakura.ne.jp/
・https://hananoiwaya.jp/
・http://www.e-yakusou.com/
・https://matsue-hana.com/
・https://www.nies.go.jp/
・https://www.amami.or.jp/
・https://pfaf.org/
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
【学名】 Lepidium virginicum L.
【英名】 Virginia pepperweed , pepperweed, pepperwort
【別名】 コウベナズナ、セイヨウグンバイナズナ
【科】 アブラナ科
北アメリカ原産の二年草で、日本には明治の中頃に渡ってきたとされ、始めて神戸で採集されたそうです。
別名にコウベナズナとあるのはそのためですね。
道端、荒れ地、樹園地などに群生し、ときに畑に発生します。
学名のLepidium は、ギリシャ語の「lepidion」が語源で「lepidion」は「lepis(小さい鱗(うろこ))」の意味。実の形から。
花のあとでつける実の形が、相撲の行司が使う「軍配」に似ています。グンバイナズナに比べて実が小さいことから「マメ--」の名がつきました。ナズナの実が三角形なのに対し、マメグンバイナズナの実は扁円形(ヘンエンケイ)でころりとした膨らみがあります。
ちなみにナズナの別名「シャミセングサ」は、この三角の実が三味線のバチに似ているから。

マメグンバイナズナ(写真出典) 
ナズナ(写真出典)
6月なかばに、友人が朝散歩の途中道端で見つけたマメグンバイナズナを取ってきてくれました。ちょうど花が終わりかけで実もたくさんついた茎はをその花実ごと煮出してみました。
煮出した時、この実から粘りのある汁がでて、布袋の内側にしっかりとくっついて、あとでなかなか取れなかった。
英語名にpepperとあるように、俗に「貧者の胡椒(poorman's pepper)」とも呼ばれており、葉や実に独特のピリッとした辛味があります。辛味は刻むと強くなるのだそうですよ。
サラダや薬味、天ぷら、汁の実として楽しめます。
色はナズナとほぼ同じ感じでしたが、今回はもう少し淡い仕上がりでした。
アルミで薄卵色(うすたまごいろ)から鳥の子色(とりのこいろ)、銅で枯草色(かれくさいろ)や薄い菜種油色(なたねゆいろ)、鉄で灰汁色(あくいろ)
。
花言葉は「貴方に渡したいものがあります」「がんばって」。
6月26日の誕生花。
◎参考サイト / 文献
・http://www.hana300.com/
・http://ja.wikipedia.org/wiki/マメグンバイナズナ
・http://ja.wikipedia.org/wiki/グンバイナズナ
・https://hanaprime.jp/language-flower
・https://kawasaki-edu.jp/
・http://blog.livedoor.jp/zassounojikan/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
【学名】 Salsola komarovii Iljin
【英名】 Saltwort
【別名】 ミルナ(海松菜/ 水松葉)、サマーツリー
【科】 ヒユ科 (アカザ科)
原産地は日本、中国、ヨーロッパ南西部と、かなり広いですね。文献によって書いてあることがまちまちです。
世界のおなじみ、ですかね。
今は東アジアの暖帯から温帯に多く分布。日本でも各地の海岸砂地に広く見られます。
学名のSalsola (サルソラ)が「塩辛い」を意味する通り、海辺や内陸の塩性の砂地に自生する一年草です。
和名は海藻のヒジキに似ているところから。
塩好きではあるものの、海藻というわけではなく、なんとりっぱな緑黄色野菜!
塩害に強く砂地でも育つことから栽培もしやすいそうです。
栽培の発祥は山形県南陽市と言われています。
江戸時代にもともと自生していた海に面した庄内地方から、タネが最上川を遡って、船着き場があった現在の南陽市辺りにやってきて栽培が始まったのだとか。
今でも生産シェア日本一。
南陽市を中心にした置賜(おきたま)地方で栽培が盛んで、 「山形おきたま伝統野菜」に認定されているそうです。
現在はその栽培技術が広まって、千葉県でも栽培されています。
オカヒジキを野菜として栽培しているのは世界でも日本だけだそうですよ。
旬は春から夏。ビタミンCをはじめとする抗酸化物質が豊富に含まれていることで知られ、加えてビタミンA、ビタミンB群、カリウム、カルシウムなどのミネラルも豊富。
「花と樹の事典」には「茎と葉を焼いてソーダを採る」という記述が見当たるんですが、これ、如何に。
ご存知の方、教えてください。
よく似た海藻にミル(水松 /海松 Codium fragile)があり、別名のミルナは、これによります。
海藻に憧れた緑黄色野菜・・・なのか、どの媒染でもなんとなく黒っぽい似たような色に染まるという海藻の特徴をこちらも備えておりまして、どの媒染も似たような海松色(みるいろ)や藍海松茶(あいみるちゃ)のバリエーションが染まりました。
煮出している時も、なんとなく磯の香りが。
でもね、君は、緑・黄・色・野・菜!
花言葉は季節によって異なるものが存するようですが、一般的には「忍耐強い愛情」。
夏には「安らぎ」や「慈愛」も。

◎参考サイト 文献
・http://ja.wikipedia.org/wiki/オカヒジキ
・http://ja.wikipedia.org/wiki/ミル
・https://mikawanoyasou.org/
・https://chibanian.info/
・https://hananoiwaya.jp/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「よくわかる山菜大図鑑」今井國勝・今井万岐子/著 永岡書店
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
【学名】 Daucus carota
【英名】 Wild Carrot, Queen Anne's Lace, Bird’s Nest, Bishop’s Lace
【別名】
【生薬名】 胡羅葡(こらふく=ニンジン)
【科】 セリ科
西アジア、地中海沿岸地方原産。
学名の「Daucus」は、ギリシャ語のdaiein(=温める)を語源とし、薬用とすると体を温めるということから。
「carota 」はニンジンのラテン古名で、語源は「角」を意味しました。
英語名「アン女王のレース」は、純白の花が繊細なレース編みを思わせ、レース編みが得意だったイギリスのアン女王(1665年 - 1714年)に因んで名付けられたんだとか。
このアン女王、好きが嵩じてレース編みのコンテストを主催したこともあるんだそうです。
この可憐なノラニンジンの白いお花。
全てではないのですが、時々、その中に赤紫色の小花が出現することがあるそうです。これはレース編みに興じるあまり、女王が誤って指に針を刺してしまい、その血の雫がレースに落ちて赤紫に染まったから、というかわいい伝承も見当たります。
写真出典
これって、オトギリソウのエピソードにちょっと似てますね。
田畑、空き地、道端などで自生し、繁殖力の強さが特徴。
野生化し、あちこちで見ることができることから「野良」という名前になり、雑草として扱われますが、花、葉、若い茎は食用となります。ピレネー在住の友人は「葉っぱや茎はクセがなくて、サラダでよく食べます。」と言ってました。
根は白く「ちょっと太い根っこ」ぐらいのシロモノで、食用には適さないようですが、いちおう食用のニンジンの原種とされているようです。
見た目はチョウセンニンジン然としているんですけどね・・・。
和漢三才図会には「苗・葉・花・実は胡羅葡(ニンジン)と同じ。ただし根は細小で味は甘い。」とありますが、採取した白い根は特に甘味はありませんでした。
ノラニンジンは古代ローマ時代にはすでに食材として、また民間薬として知られ、ヨーロッパやアジアを中心に多くの文献にも登場しています。
野菜の中でも特に栄養価が高いとされるノラニンジンには、フラボノイドをはじめ、多様なビタミンやミネラルを豊富に含んでいるほか、強力な抗炎症作用が確認されています。
ヨーロッパでは馴染みの食用の野草のようで、柔らかい葉はサラダ、種子はシチューなどの香料として用いられるそうです。
乾燥させた根は焙煎して粉末にし、コーヒーの代用として用いられます。ああ、たんぽぽコーヒーの要領ですね。
芳香性のハーブとして知られ、利尿作用、消化管の働きを鎮め、肝臓を助け、尿の流れを促し、腎臓による老廃物の排出を促進、また子宮を刺激する作用があると言われています。
種子は伝統的に「モーニングアフター」避妊薬として用いられてきた歴史もあるらしいです。
「堕胎作用を有する可能性があるため、妊婦は使用すべきではない」という記述もみつかります。
近所の空き地に突如現れ、勇んで煮出してみました。
セリ科特有のすっきりした強い芳香が漂い、染液は渋みのある濃い黄色に。
アルミで雑味のない美しい黄檗色(きはだいろ)や緑黄色(りょくおうしょく)、鉄で海松色(みるいろ)や麹塵色(きくじんいろ)。
そして何と言ってもインパンク抜群だったのが銅媒染の鶯茶(うぐいちゃ) 。大変推しの強い色に上がりました。
繊細なレース・・・と見せかけて、スペイン継承戦争を戦い抜き、「ブランデー・ナン」の異名をとるほどのブランデー好きの酒豪だったアン女王の芯の強さが色に出たようです。
花言葉は「幼い夢」「つつましい幸福」「持続する努力」「忠誠心」
◎参考サイト/ 文献
・http://ja.wikipedia.org/wiki/ノラニンジン
・https://chibanian.info/
・https://greensnap.jp/
・https://gkzplant.sakura.ne.jp/
・https://pfaf.org/
・「和漢薬」赤松 金芳 / 著医歯薬出版株式会社
・「和漢三才図絵」第99巻 寺島良安 / 著
(C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房 禁転載
お宝持ち講座 つるの徒然日記 つるの機織り道(織) つるの糸車(紡) つるの羊ざんまい(フェルト) 繊維のこと 鎌倉染色彩時記(染)