鎌倉染色彩時記(染)

2024/09/05

ナガミヒナゲシ・新女王はカナリヤイエロー

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【学名】  Papaver dubium
【英名】  Long-Head Poppy, Blindeyes, Field poppy
【科】    ケシ科 


10年ほど前から、初夏の野原にポツリポツリと顔を出しはじめたオレンジ色のお花。
瞬く間に、それまでいた草たちを押しのけて、野原を席巻した感があります。

学名のPapaver dubiumはラテン語で「疑わしいケシ」の意味。地中海沿岸の原産で、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア、オセアニア、南北アメリカ、そして日本に分布。
日本には1960年前後に入ってきたものと思われます。ムギの栽培を介して世界中に広まったと考えられているそうです。

果実(芥子坊主)が細長く、和名のナガミヒナゲシ(長実雛芥子)はここから名付けられました。
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果実の中には文字通り芥子粒の大きさの種が入っています。
芥子の実はアンパンなどについていますが、イギリスのサイトには、こちらの実は哺乳類には低い毒性を示すという記述が見あたります。
実際、アルカロイド系の毒性物質を微量に含んでいることは確認されており、食用しないほうが無難ですね。ですが、アヘン成分は全くありませんのでご安心を。

茎葉を傷つけると出てくる乳白色の液体が皮膚につくとかぶれることがあるので注意。中東地方においては食用としていた歴史もあるようですが。
さらに西アジアにおいては約6000年前には油脂分を多く含む為、生活に欠かせない物ともされていたらしいです。またギリシャにおいても栽培が盛んに行われていとの記述も見つかります。

たしかにこの実、放っておけない何かが宿っています。太古の昔なら「なにかに活かせないか」と真剣に研究したのではと拝察。

セイタカアワダチソウ、マリーゴールド等と同様、根と葉からは周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質が生み出される、いわゆるアレロパシー作用を持ちます。自家受粉でき、種は風媒、虫媒、人的作用と幅広く、繁殖力はたいへん強い。
はいはい、だからたちまち野原に君臨できたと。
今の所特定外来生物などには指定されていませんが、その予備軍という位置付けのようです。

かぶれを起こす乳白色の液体がでる毒草にはトウダイグサがありますが、染色の結果がよく似ていました。銅でうぐいす、鉄で海松色(みるいろ)。そして、錫ででたさすように強い金糸雀(カナリヤ)色に、女王然とした野原の君臨者の強さを感じました。


花言葉は「心の平静」「なぐさめ」「癒し」。

・・・女王様、意外とやさしいのか。


◎参考サイト / 文献

http://ja.wikipedia.org/wiki/ナガミヒナゲシ
https://www.nies.go.jp
https://pfaf.org/
https://mame-column.com/flower/hinagesi-4
http://sukikoba.com/2018/05/09/nagami-hinageshi/

 

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2024/09/04

コウヤマキ・浄化の薄紅色

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【学名】  Sciadopitys verticillata
【英名】  Japanese umbrella-pine
【別名】  ホンマキ、ママキ
【科】   コウヤマキ科 (スギ科)

日本原産。
学名のSciadopitys は、ギリシャ語の「sciadoc(傘)+ pitys(マツ)」が語源。
葉っぱが輪のようにつく様子から。これがそのまま英語名のJapanese umbrella-pineとなったようですね。たしかに葉を上から見ると、傘の骨のような感じです。

シーボルトも著書「日本植物誌」の中で「日傘の木」と紹介していて、「日本で最も美しい樹木である」と記しています。

材は緻密で耐久性があるため、古くから建築、器具材として用いられてきました。
古墳から出土する木棺は、この木で作られているものが多いというからびっくり。本当に耐久性のよいこと。

樹皮は「槙肌(まいはだ)」とよばれ、舟や桶のつなぎ目にうめて、水漏れを防ぐのに用いられたそうです。

和漢三才図会には、他のマキとの混同はみられますが、「信州の山中に多く、耐水性があるため桶や槽(みずふね)をつくる。紀州の高野山に産するものを特にコウヤマキといい、仏前に供える」といった記述が見当たります。

実際、高野山にはコウヤマキが多く、この名の由来となっています。

また京都の六道珍皇寺における盆行事「精霊迎え(六道まいり)」では、精霊はマキの葉に乗って帰ってくるとされ、この期間、参道にはコウヤマキを売る店が軒を並べるそうです。
参詣者は水塔婆に先祖の戒名を書いてもらい、コウヤマキで水回向する風習が古くから続いています。

コウヤマキから採れるエッセンシャルオイルは、抗菌や消臭の効果が期待でき、気分をスッキリさせる効果もあります。また歯周病に有効と言われ、マウスウォッシュなどに使われる例も。

枝葉を煮出し始めると、たしかに針葉樹特有のすっきりした芳香が漂い、しかもスギやヒノキよりずっと華やかな香り。その香りに浸っていると、ココロとカラダが浄化していくようでした。
抗菌効果も高そうな感じ。それゆえの耐久性なのでしょうね。

液は次第に赤くなり、2時間ほどするとロゼのような色になりました。志村ふくみさんのお話にもコウヤマキでうっすらと赤が染まったとありましたが、ほんとだぁ!

アルミで雄黄(ゆうおう)色から白茶(しらちゃ)色、銅でほれぼれするような赤錆色(あかさびいろ)、鉄で黒橡(くろつるばみ)。

アルミで液の色をとどめるかと思いきや、意外と黄色に転じたので、試しにすず媒染を試したところ、大当たり! 美しい薄紅色になりました。滅多に出会えない色です。

秋篠宮悠仁親王のお印の木。
花言葉は、「奥ゆかしさ」。
9/6の誕生花。(悠仁親王のお誕生日に由来)

◎参考サイト/ 文献

http://ja.wikipedia.org/wiki/コウヤマキ
https://www.hana300.com/
http://www.e-yakusou.com/
https://botanica-media.jp/2153
https://kusukinomori.com/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「葉っぱで見分け五感で楽しむ樹木図鑑」林将之/ 著 ナツメ社
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「和漢三才図絵」寺島良安 / 著 第82巻
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「シーボルト日本植物誌 <<本文覚書篇>>」大場秀章 / 監修

 

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2024/09/01

ユーカリ(スミティー)・古い記憶の黒紫

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【学名】  Eucalyptus smithii
【英名】  Gully Gum, Gully Peppermint, Blackbutt Peppermint
【科】   フトモモ科

ユーカリは明治10年前後に日本に渡来しました。

ユーカリには600を超える種類があるといわれていますが、ホソバユーカリのひとつ、このユーカリ・スミティーは、シドニーより南の沿岸部~内陸部で比較的涼しく、雨の多い気候の地域出身。

そのため、日本の猛暑には少し弱いところもありますが、条件がよければ枯れることはないようです。10m前後で成長が止まるものと45m以上の大木に成長するものがありますが、種や苗の段階でそのどちらかを見分けるのはほとんど不可能なのだとか。同じホソバで日本でよく見られる園芸種のヴィミナリス(viminalis)やラディアタ(radiata)なども、外見がほとんど同じで、こちらも区別が難しい・・・。
植えてみて、出たとこ勝負か。

葉山在住の友人から、大きくなりすぎて剪定した枝葉を貰い受けました。
一緒にいただいた写真を見るに、おお、たいへん! お聞きしたところ、クレーンを使ったそうですよ。高温多湿の日本でよくぞ育ちました。

今回のものは新芽が紫がかっていたので「スミティー」と判断しました。

ユーカリの葉全般、乾燥した葉をたくと花粉症に効果あり。ユーカリ油は医薬品として利用され、刺激性により、神経痛、リウマチ、筋肉疲労などには直接患部に塗布します。防腐、殺菌、駆風、駆虫剤としても用いられるほか、化粧品の香料や蚊の忌避剤の皮膚クリームなどにも利用されます。

もちろんアボリジニも伝統的に薬として用いてきました。(というか、その伝統から学んだのですよね)
伝染病、熱病の治療。ハーブとして防腐剤、風邪、インフルエンザ、のどなどの痛みの緩和。気管支炎、急性肺炎の治療など。

見分けつかないほどよく似たそれぞれの細葉ユーカリたちですが、効能は似通ってはいるものの、多少差があり、毒性が強いのもあるようです。
刺激の強いの、優しいの、効能には禁忌がある品種もあるとのこと。・・・うーん、なにか「見る」だけではない「見分け法」があるのでしょうか。アボリジニさんたちは五感をフル活用して一発で違いを言い当てたりできちゃう・・・とか。


枝を含めて細い葉を煮出してみました。スミティーはユーカリの中でも特に香りが強いことで知られ、たしかに煮出している間も独特の芳香が漂いました。

赤が染まることで知られるユーカリ・シネリアとほぼ同じ赤みの強い黄色の染液となったので、もしや!と思ったのですが、赤はでなかった・・・。

しかし、どの色も大変堅牢。特にウールの染まりが素晴らしいです。アルミで辛子色、銅でカーキー色から海松色(みるいろ)、鉄で紫がかった黒の輝きは特筆すべき美色。オーストラリアの大地の古い記憶が、奥底に宿ってるようです。

ユーカリ全般の花言葉は「新生」「再生」「思い出」。


◎参考サイト/ 文献

http://www.e-yakusou.com/
http://www.eucalyptus.jp/
http://www.sapporobeer.jp/
http://hananokotoba.com/eucalyptus/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・お話:原暁子さま

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2024/08/31

ウンシュウミカン・ほんわり淡黄色

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【学名】   Citrus unshiu Marcov.
【英名】   Satsuma Orange, Mikan  
【生薬名】  陳皮(皮)   
【科】     ミカン科
 

中国から渡来した柑橘類が、13〜14世紀に鹿児島で突然変異してできた(なんと!) 日本原産のオレンジ。
ウンシュウの名は、柑橘類で有名な中国江南の温州地方に因んで付けられましたが、とくにその地との関係はないそうです。どうせなら「薩摩みかん」とかにしておけばよかったのに。島津のお殿様、欲のないこと。

日本にはもともと橘(タチバナ)、沖縄のシークァーサーなどが原生していましたが、その後中国からさまざまな柑橘類が渡来しました。だんだんと独自の品種改良などもすすみ、日本の柑橘類は他に類のない種類の多さを誇ります。しかも、どれも美味しい! ありがとう、農家さん!

江戸時代の「和漢三才図絵」でも、橘(=蜜柑)は14種類あると記されているぐらいです。
(ちなみに世界ではミカン科の植物は約150属、900種あるといわれています。)

ウンシュウミカンやキシュウミカンの外皮を干したものを生薬で陳皮(ちんぴ)といいます。七味唐辛子にも入っていますよね。
毛細血管を丈夫にする、精油リモネン、配糖体ヘスペリジンを含み、風邪の妙薬として知られています。

また胃もたれ、食欲増進、消化促進、風邪や初期の咳止めなどには、陳皮(ちんぴ)、生姜(しょうが)、甘草(かんぞう)かハチミツを加えて、煎じて服用するといいそうです。
また、浴湯料として、肩こり、腰痛、神経痛、肌荒れ、疲労回復に鍋などで煮出してそのまま風呂に入れると、血行がよくなり、湯冷めしません。

ミカン類や柑橘(かんきつ)類の皮には、比較的強い血圧降下作用も認められ、特にレモンの皮には強い血圧降下作用があるといわれています。

よく近所で夏みかんがなると、ほかの柑橘類も加えて麹をつかって酵素ジュースを仕込みます。ほかの柑橘類は皮ごと入れてOKなのですが、「ウンシュウミカンだけは皮が苦いのでむいた方がいいよ」と教わったことがあります。

何年か前の冬に、小田原でみかんの収穫ボランティアに参加した方から、枝葉を分けていただきました。
アルミで淡黄(たんこう)色、銅で女郎花(おみなえし)色、鉄で油(あぶら)色。収穫後の、しかもかなりの古木だったということで、どれもほんわりと優しい色合いにあがりました。

ミカン全般の花言葉は、「あなたは純潔です」「花嫁の喜び」「清純」。
ミカン(木)の花言葉は、「寛大」
ミカン(花)の花言葉は、「清浄」

11/23の誕生花。 冬の季語。


◎参考サイト/ 文献

http://www.e-yakusou.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/ミカン科
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウンシュウミカン
http://www.hana300.com/
http://members.jcom.home.ne.jp/tink/botan/flower2/flowers.html

・「和漢三才図会」
・「和漢薬」 赤松 金芳/著 医歯薬出版株式会社
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「薬草図鑑」伊沢凡人・会田民雄/著 家の光協会

 

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2024/08/26

オリーブ・神通力の藍海松茶(あいみるちゃ)

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【学名】 Olea europaea L.   
【別名】 ホルトノキ(別種の誤用)、カンラン(誤用)
【科】  モクセイ科


地中海沿岸または小アジア原産といわれている常緑樹。

オリーブには野生種と栽培種があり、野生種は有史以前からアフリカ北部沿岸から地中海沿岸一帯に自生していたのを、5,000年ほど前から栽培するようになり、それが現在の栽培種の起源となっているそうです。

やがてローマ時代に入ると、ベルベル人が接ぎ木方法を知っていたこともあり、ローマの支配地域での栽培が発展し、地中海沿岸の国々に広がってゆきました。その後、コロンブスのアメリカ大陸発見と共に南米にまで広がり、各地で栽培され始めたといわれています。

そこまで人々を魅了したオリーブ。たしかにその有用性は特筆に値します。

日本では、文久年間(1861年〜1864年)に横須賀で栽培したが失敗したという記録が残ります。オリーブの噂を聞きつけて「輸入しよう」ではなく「育ててみよう」というところが好奇心旺盛な日本人らしいですね。(笑)

本格的にアメリカから苗を輸入したのは明治になってからで、三重、香川、鹿児島の三県で栽培を試みたそうですが、小豆島だけが好成績で、あとはうまくいきませんでした。小豆島のオリーブは今ではりっぱなブランドです。

旧約聖書の「ノアの方舟」には、ノアが外部の様子を知るために鳩を放ち、戻ってきた鳩が、オリーブの小枝をくわえているのをみてノアは地上に平和が戻ったことを知ったというエピソードがあります。このことからオリーブは鳩と共に平和の象徴とされました。
現在、国連の旗には平和への願いを込めてオリーブの葉がデザインされています。

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ヨーロッパや中東の神話、民話には数え切れないほどのオリーブにまつわるお話がありますが、有名なものでは・・・

>>ギリシャ神話<<
・アテナイの守護神になることをかけて争ったアテネとポセイドン。ポセイドンが泉を沸き立たせたのに対し、アテネはオリーブの木を生やして勝利する。(オリーブはアテネの木とされる)

>>オデュッセイア<<
・オデュッセウスのベッドは大地に生えているオリーブの木をくり抜いて作ったもので、長年留守にしていたオデュッセウスはそのことを言い当てて妻ペネローペを納得させる。

実からとれるオリーブ油は古代ギリシャ・ローマ時代から生活必需品で、食用のほか医薬品、化粧品、灯用などに幅広く利用されてきました。未熟な実は塩漬け・酢漬けにするそうです。

材は細工物に、葉は平和や豊穣のシンボルとして様々に装飾に用いられます。
今でもギリシャでは女の子が生まれると庭にオリーブの木を植える風習があるとか。

オリンピックの勝者には月桂樹の冠が贈られる、と思われていますが、正しくはオリーブの冠なのだそうです。
古代ギリシャの「オリュンピア祭」(現在のオリンピック大会の元)。この祭儀は最高神ゼウスに捧げられたもの。このオリュンピア祭の勝者となった英雄ヘラクレスが与えたとされるのが、オリンピアの庭に植えられていたオリーブの枝だったと言われ、これがオリーブ冠の由来となっています。

ちなみに月桂冠は、同じく古代ギリシャの祭儀「ピューディア祭」で勝者に贈られたもの。ピューディア祭は太陽神アポロンのための祭儀。アポロンは詩歌・音楽・芸能・芸術の神でもあったため、文化芸術の各分野において優れたものにアポロンの聖樹である月桂樹(ローレル)の葉で作られた冠を贈ったとされています。ノーベル賞受賞者のことを「Nobel Laureates (ローレルを冠された者)」と呼ぶ由来にもなっています。

体育会系はオリーブ、文化系は月桂樹、ということですね。

オリーブの葉には、血糖効下作用、血圧降下作用。循環系の機能改善、穏やかな利尿作用があり膀胱炎などに治療や糖尿病治療に用いられます。
オリーブ油は、血液中の脂肪のバランスを改善する効果あり。一般的には、オリーブ油は消化器官を保護する作用や外用剤として、精油の抽出剤として用いられます。

ずっと染めてみたいと思いながら、なかなか手に入らなかったオリーブの枝葉。なんと「葉山で剪定したけどいります?」と植木屋Sさんにお電話をいただきました!  お心にかけていただいて、ほんとうににありがとうございます!!

期待通り、煮出してみると少量でも大変濃い染液となりました。かなり渋みがあるようで、染液の表面には白いアクの泡が浮かびました。
(煮出す前、くっついていた実を食べてみたら恐ろしく渋かった!)

アルミで黄金色(こがねいろ)、銅で黄唐茶(きがらちゃ)桑茶、鉄で藍海松茶(あいみるちゃ)

どれも透明感があり、押し出しのよい発色。大変堅牢です。

ウグイスがウグイス色でないのと同じで、残念ながらオリーブグリーンは出ませんでした(笑)。アルカリ抽出すればあるいは、と思うので、次は試してみたいと思います。

花言葉は「平和「知恵」「安らぎ」「勝利」「歓迎」。
5/26の誕生花。


◎参考サイト/ 文献

http://www.e-yakusou.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/オリーブ
http://www.hana300.com
https://www.lab.toho-u.ac.jp/
https://ameblo.jp/mana-aloha-mahalo

・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「世界植物神話」篠田知和基 / 著  八坂書房

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2024/08/25

ソヨゴ・秘めた海老茶色

 
Photo_20240825180101(写真出典)

【学名】  Ilex pedunculosa Miq.
【英名】  Longstalk holly
【別名】  フクラシバ、ソヨギ、アオダマ
【生薬名】 とうせい(冬青)
【科】   モチノキ科

本州中部より来優秀、台湾、中国南部のやせた山地に自生する常緑樹。 
硬い葉が風に戦ぐ(そよぐ)とザワザワと音をたてることから「戦(そよご)」の字を当てることもあります。
が、冬も蒼々と葉を茂らせる様から「冬青」の字を当てることが一般的です。

フクラシバの別名は、葉を加熱すると内部で気化した水蒸気が外に出られず、葉が膨らんで音をたてて破裂することから(!!)「膨らし葉」と呼ばれたことに由来するのだとか。煮出したときに音がしていたか、もっと気をつけておけばよかった!
(※モチノキ科の他の木もフクラシバと呼ばれるものがあります)

開花期は5-6月で雌雄異株。
花は濃厚な蜂蜜が採れるといわれています。近くに雄の木がないと、秋に秋に赤い実をつけることはないそうです。
根が浅く横にはるため、台風などで倒れやすいのが難点。鎌倉は特に里山全体の土層が薄いといわれているので注意が必要ですね。

和漢三才図会には「まさき」の名前で記述が見つかるりますが、「まさき」は誤用。
「冬青の木は白くて文(すじめ)があり、象歯笏(ぞうげのしゃく=象牙のような白い笏)をつくる。葉は緋の染料にすることができる」とあります。「実や樹皮を酒につけたものを服用すると、気血を補う、葉を焼いて灰にして酒で服用すると、切り傷によい」とも。

現在でも算盤玉、櫛、箱根細工などの小物の材料として重宝されているそうです。ギターのサウンドホールの周囲の象嵌にソヨゴの硬く白い部位
をつかうことがあるそうです。 
枝葉は、榊の代わりに神事に用いることも。 
他のモチノキ科の木と同様にトリモチを作ることもできるそうです。

和漢三才図会にもあるように、葉が赤を得る染料になることは古くから知られていますが、周囲の染色仲間の話では「褐色どまりになることが多い」とのこと。赤への道は遠いのダ・・・。

貰い受けた葉をアルカリ水で煮出したところ、ワインレッドの液となり「こりゃいけるか?!」と鼻息を荒くするも、酢酸をいれて中和すると、一旦は黄茶色に変化し、糸もそのように染まった・・・。が、媒染液につけると再び赤黒い色を取り戻しました。

すず媒染で唐茶海老茶。銅で茶褐色から黒茶。鉄で漆黒赤墨色。次は酸で中和せずに染めてみよう。

木の奥の奥に秘されている「赤」を引き出すのは、まだまだ試行錯誤が必要なようです。


花言葉は「先見の明」。晩秋の季語。 12/25の誕生花。


◎参考サイト/ 文献

http://www.e-yakusou.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/ソヨゴ
https://www.uekipedia.jp/常緑広葉樹-サ行/ソヨゴ
http://www.hana300.com
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 2」 北隆館
・「和漢三才図絵」 第84巻 寺島良安 / 著
・「和漢薬」赤松 金芳 / 著医歯薬出版株式会社

 

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イチイ・北の大地の褐色の風

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(撮影: 鈴木理恵)

【学名】  Taxus cuspidata
【英名】  Japanese Yew
【別名】  アララギ、 アカギ , オンコ
【生薬名】 伽羅木(きゃらぼく)、 一位葉(いちよう)
【科】   イチイ科

東アジアの温帯から亜寒帯に分布する雌雄異株の常緑高木。
日本では、中部以北および北海道に分布します。

学名Taxusはギリシャ語の「弓」に由来。
シーボルトの覚え書きによると、実際、北海道アイヌや東北の蝦夷がイチイの木で弓を作っていたそうです。「性が強く、狂いがこない弓がてきる」とのこと。

樺太アイヌは弓のほか、この木でトンコリと呼ばれる弦楽器をつくります。今では北海道のアイヌも作るようになり、オキさんのような精力的な音楽活動をする方々も。(2000年にカジュでコンサートをしてくれたことがあります) ほっこりとした素朴な響きのなかに力強さが感じられる弦楽器です。
Tonkori(写真出典)


ヨーロッパでは中世およびルネッサンス期に、セイヨウイチイを不死の象徴として葬式に用いたり、墓地に植えたりした歴史があります。
また、古代ギリシャ時代には死や悲哀の象徴とされていました。

別名のアララギには「蘭」の字を当てることがあり、人名(姓名)にもあります。ときにイチイだけでなく、ノビルやギョウジャニンニクなど野生のネギ属の野草を指すこともあるそうです。

子規の短歌論を信奉し雑誌『アララギ』に拠った歌人たちをアララギ派と称することはよく知られていますね。写実的、生活密着的歌風を特徴とし、近代的人間の深層心理に迫り、知性的で分析的な解釈をしたことが特徴とか。アララギの系譜を引く結社すべてを合わせると、現在に到るまで歌壇の最大勢力なのだそうです。

雌の木につく実のゼリー状の赤い果托は甘く食用にできますが、中心の種子は有毒なので注意。材は緻密で、細工がし易いので、家具、彫刻材、建築材など幅広く用いられます。鉛筆材としても知られています。

飛騨高山一刀彫では、イチイ細工が有名。平安時代に、飛騨の細工師が朝廷の一位の位の官吏の笏(しゃく)を作ったことでイチイの名があります。(笏のできが素晴らしかったので、一位の名を与えられたという説も。)

水洗い後、天日で乾燥した葉を、生薬で一位葉(いちいよう)といいます。煎じて服用すると、利尿、通経に効果。


染色の世界では「イチイは赤が染まる」と言われていて、いつか染めたいと思っていたところ、教室の生徒さんが白馬に出かけた時に枝葉を持ち帰ってくれました。
アルミで濃い櫨色(はじいろ)団十郎茶、銅でチョコレート色、鉄で涅色(くりいろ)。いずれも押し出しのよい力強い色です。

アルカリ抽出、またはに出す時間をもっと長くすれば、赤みがさらに増すと思います。


花言葉は「悲哀」「憂愁」。秋の季語。


◎参考サイト/ 文献

http://www.e-yakusou.com/
https://ja.wikipedia.org/wiki/イチイ
https://ja.wikipedia.org/wiki/アララギ
http://www.eucalyptus.jp/
http://www.hana300.com
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「シーボルト日本植物誌 <<本文覚書篇>>」
 大場秀章 / 監修・解説 瀬倉正克 / 訳 八坂書房

 

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2024/08/24

ヒメムカシヨモギ・文明開化のウグイス色

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【学名】  Erigeron canadensis, Conyza canadensis
【英名】  Canadian horseweed, Canadian fleabane
【別名】  ゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)、
      テツドウグサ(鉄道草)、ヨガワリグサ(世代わり草)
【科】     キク科 

 

北アメリカ原産。
在来種のムカシヨモギ(別名ヤナギヨモギ)ににて小ぶりの花を咲かせることが和名の由来。

明治時代初期に渡来しました。
そのためゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)の別名があります。テツドウグサ(鉄道草)は、日本に渡来して間もなく日本初の鉄道が開業した事から、当時よく線路ぎわに植えられたことに由来するそうです。
新しい時代の象徴だったんですね。

学名のErigeron(エリゲロン)は、ギリシャ語のeri(早い)と geron(老人)」が語源。
秋に発芽し、越冬して翌春にかけて生育する一年生冬雑草(越年草)であることから、「春前に生育し始め、その花が白い軟毛で覆われていること」を言い表しているらしいです。

「若干毒性あり」の記述も見当たり、人によっては触れてかぶれを起こすこともあるそうなので、一応注意が必要でしょうか。よくブタクサと混同されますが(私も庭に生えてきたときはブタクサだーっとビビりました・・・)、花粉症の原因ではありません。
が、容易に群生を作りやすく、在来種には脅威だということで「外来生物法で要注意外来生物」に指定されています。

うーん、明治の最初に来たものは外来種・・・奈良時代から江戸時代までも、外から来たものはたくさんあるのに・・・。ヒメちゃん、君はもう日本のお花だよ。

欧米では昔から薬草として認識されており、北アメリカやカナダでは、原住民が伝統的にスウェットロッジにこの草を利用したり、鼻風邪の治療に嗅ぎタバコとして用いたり、家の害虫駆除に燃やして煙を利用したりしてきた歴史があるそうです。
タンニン質が多いようで、「煎じたものが痔の出血、胃腸障害、赤痢や下痢に効能あり」という記述も見当たります。

そのタンニンの効用か、染めてみたらどの色も堅牢。アルミで鶸色(ひわいろ)、鉄で黒緑。銅の鶯色(うぐいすいろ)がとくに美色です。


花言葉は「人懐っこい」「湧き上がる愛」。


◎参考サイト/ 文献

https://www.hana300.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヒメムカシヨモギ
https://pfaf.org/
https://www1.ous.ac.jp/
https://hananoiwaya.jp/
https://www.nies.go.jp/
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房

 

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2024/08/21

ヌルデ・塩対応の漆黒

Nurude08 Nurude01(写真右 飯倉剛氏撮影)

【学名】 Rhus javanica, Rhus javanica Linne, Brucea javanica
【英名】 Chinese sumac, Japanese sumac
【別名】 フシノキ, カチノキ, シオノキ、エンバイシ(塩梅子),ヌルデモミジ
【生薬名】塩麩子(えんふし=実)、五倍子(ごばいし=虫こぶ)
【科】     ウルシ科 


学名のRhus は ラテン語の「ウルシ属」(ケルト語で赤の意という記述も)、javanica は「ジャワ島の」の意。

和名は、傷をつけると滲み出る白い乳液をぬりものに使ったことに由来します。
『和漢三才図絵』では、「奴留天」の字が当てられ、「天」は「手」を意味し、樹液で手がめるつく=「奴留手」からヌルデになったとあります。

雌雄異株。日本は北海道から沖縄までの各地、および中国、ヒマラヤに分布。
現在でも山野で容易に見つけることができます。鎌倉では、北鎌倉、広町の森などによくみられます。

最大の特徴は、葉の軸に「翼」がみられることで、つまり、複数の葉にみえるが全てが繋がっているといえますね。どうして葉がこんな進化を遂げたのでしょう。
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フシノキの別名はヌルデシロアブラムシによって大きな虫瘤ができることから。この虫瘤を特に「五倍子(ふし)」といい、染色、お歯黒、生薬として用いました。(フシを参照のこと)

またヤノハナフシアブラムシという別の虫が若芽につくと、ヌルデハベニサンゴフシというサンゴのような虫瘤ができます。五倍子と同じように染色に利用でき、美しい紫かがった黒が染まります。

ヌルデハベニサンゴフシ(左端は正常な若芽)
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フシ(五倍子)
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別名のカチノキ(勝の木)は、聖徳太子が蘇我馬子と物部守屋の戦いに際し、ヌルデの木で仏像を作り、馬子の戦勝を祈願したとの伝承から。

またシオノキは、果実に白いカリ塩で覆われることから。その昔、台湾や日本の山間部では、塩の代用品として使われていた歴史があるそうです。戦国時代には籠城に備えて庭にヌルデの木を植え、実を乾燥させて保存し、塩分補給に役立てたとか! すごい。トイレットペーパーがなくなったぐらいで大騒ぎする私たち・・・先人の知恵を大いに学ばねばなりませんな。

虫瘤の五倍子は、古くから鉄媒染で紫がかったそれは美しい黒を染め上げることで知られていますが、この度、養蜂家の飯倉剛さんのご厚意で、建長寺で切り出されたヌルデの枝葉をいただくことができまして、虫に愛される「お宿」の方を染めてみました。

五倍子に違わず、ヌルデ本体もとても堅牢な染料!  甘さのない鉄媒染のが、五倍子ほど紫味はありませんがシビれる美色。アルミで飴色から黄唐茶(きがらちゃ)、銅で冴えた、やや赤みの路考茶(ろこうちゃ)。

紅葉が美しいことでも知られており、古来数々の歌に詠まれました。

花言葉は「知的な」「華やか」「壮麗」。11/27の誕生花。


◎参考サイト / 文献

http://www.hana300.com/
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヌルデ
https://www.pharm.or.jp/herb
https://note.com/poplar_jidousho/n/nfd75c5ae5b81
https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/

・「よくわかる樹木大図鑑」平野隆久/著 永岡書店
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 2」 北隆館
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「和漢三才図絵」  第89巻 寺島良安 / 著
・「葉っぱで見分け五感で楽しむ樹木図鑑」林将之 / 著 ナツメ社

 

 (C) Tanaka Makiko たなか牧子造形工房  禁転載

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2024/07/15

アイ(藍)・日本のソウル・カラー

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【学名】  
・Persicaria tinctoria, Polygonum tinctorium (蓼藍)
・Isatis indigotica Fortune(タイセイ)
・Strobilanthes cusia(リュウキュウ藍)

【英名】  indigo plant
【生薬名】 らん(藍)
【科】   
・タデ科(蓼藍)
・マメ科(インド藍=木蘭)
・キツネノマゴ科(リュウキュウ藍)
・アブラナ科(大青)

あまりにも身近すぎて、この鎌倉染色彩時記に書いていなかったことに最近気づきまして、改めて調べてみました。

私たち関東に暮らすものにはタデアイがおなじみですが、暑い地方はリュウキュウアイが一般的。見た目は似通った感じですが、リュウキュウアイは「キツネノマゴ科」?!  初めて聞きましたよ。キツネノマゴという植物もあるようで、穂を小さな狐の尻尾に見立てたのが名前の由来のようですね。私の印象では、タデアイよりリュウキュウアイの方が少し赤みのある青に上がるような気がします。

蓼藍の学名にあるPolygonum(ポリゴナム)は、ギリシャ語の 「polys(多い)+ gonu(節)」が語源。茎の節がふくらんで関節のように見えることに由来するそうです。

tinctorium, tinctoriaは「染色用の」「染料の」の意味。古くから染料として用いられてきたことがわかります。
「あい」は「あおい」が転用したと言われています。

東南アジア原産で、日本には奈良時代に渡来。その頃から染料として用いていましたが、長く生葉染めが続き、戦国時代には葉を水に浸け、発酵を待って色素を溶かし出す「沈殿藍」の手法が発明されて、濃い青を染められるようになりました。とくに「搗色(かちいろ」と呼ばれる濃い青は、「勝ち」につながることから戦国武将に好まれたそうです。

江戸寛政年間(1789〜1801年)には四国の蜂須賀家が、藩の財政を支える商品作物をと職人たち試行錯誤を重ねて蒅(すくも)の開発に乗り出しました。これが世界でも類をみない発酵染料の誕生となったのです。これにより藍が一年中出荷できるようになり、蜂須賀家は大いに蓄財したといわれています。まずは堺、以後東海道を渡って、瞬く間に広く普及しました。

染まりにくい麻や木綿に染まる数少ない染料でもある藍染めは、絹を着られなかった(ご法度!)農民、町民たちの衣料文化に革命をもたらしました。植物染料ではほとんど色がつかない麻や木綿しか着られなかったそれまでの庶民は、実に色の乏しい世界に生きていたのです。そこに目の冷めるような清涼感のある「青」を得た喜びは、いかばかりだったでしょう。

その喜びこそが、今日でも日本人が「ジャパンブルー」に深い思いを寄せる起源のような気がします。

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青い色素を持つ植物は100種以上あるといわれており、ヨーロッパではウォード(=細葉タイセイ)やタイセイなどが知られています。
ハマタイセイは別名・エゾ藍とよばれ、アイヌが用いてきました。(ちなみに、刺青は炭を用いたようで、ハマタイセイではないそうです。)

生薬としても古くから知られており、和漢三才図会には「藍実(藍のたね)は、諸毒を解し、虫をころす。五臓の働きをよくし、六腑をととのえ、関節を通し、心力を益し、耳目を明らかにし、毒腫をなおす」とあります。

また「葉の汁は百薬の毒、蜘蛛や蜂の毒を消す。藍汁一椀を毒虫の噛んだところに点じ、そして汁を服用する。効験はすばらしい」とも。「試しに一匹の蜘蛛を藍汁に投入すると、次第に水と化してしまう」という驚きの記述も! 和漢三才図会はこういうエピソードが本当に愉快ですわ。

藍染した布は、抗菌性、消臭性に優れており、虫食いを受けにくく保存性が高いことでも知られています。

また耐火性が高まるため、武士が戦闘時につける甲冑の下着、江戸時代の火消し用半纏、日本国有鉄道の蒸気機関車乗員の制服などに使われたという歴史も。

2022年には、タデ藍(青森県産の『あおもり藍』)の葉から抽出したエキスが、新型コロナウイルスの細胞への侵入を防ぐ働きを持つことが、東北医科薬科大学、富山大学、近畿大学、神戸大学の共同研究チームにより発見されたとか。
今度藍を育てたら、お茶用にも葉を干すことにしよう!


花言葉は「美しい装い」「あなた次第」。9/12の誕生花。 
「藍植え」で春の季語。「藍刈り」「藍干す」で夏の季語。


◎参考サイト / 文献

https://ja.wikipedia.org/wiki/アイ_(植物)
https://fridafleur.com/
http://www.hana300.com
http://www.japanblue-ai.jp/
・「和漢薬」赤松 金芳 / 著医歯薬出版株式会社
・「原色牧野日本植物図鑑 コンパクト版 1」 北隆館
・「花と樹の事典」木村陽二郎 / 監修 柏書房
・「草木染め 染料植物図鑑」 山崎青樹/ 著 美術出版社
・「和漢三才図絵」寺島良安 / 著 

 

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